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[TGS2025] 遊びきれない、無限の遊び場―東京ゲームショウ、IP世代継承の現場

鬼の猫ちゃん

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世界三大ゲームショウの一つとして知られる東京ゲームショウ(Tokyo Game Show、以下TGS)が今年も「大人気」だ。TGSは毎年9月、幕張メッセで4日間開催され、うち2日間はビジネスデー、残り2日間は一般デーとして行われる。今年のテーマは「Unlimited, Neverending Playground(遊びきれない、無限の遊び場)」、すなわち「境界のない遊び場」。


1年前に開催されたTGS2024より大幅に拡大した規模も注目されている。出展規模について、昨年は985社が参加し、3252のブースが設置され、44カ国からの出展だったが、今年は開幕発表時点で1136社が参加、4157のブースが設置され、47カ国から出展されるなど記録を更新した。

昨年の来場者27万4739人、ハイブリッド視聴1596万…今年は?

TGSは2022年に13万8192人、2023年に24万3238人、2024年に27万4739人の来場者を記録した。2022年はコロナ直後で、ビザなしでの訪日が自由ではなかった点を考慮すると規模が縮小せざるを得なかったが、その後は来場者が倍近くに増え、改めて熱気を証明した。この時期からオンライン配信も行われるようになり、さらに注目を集めた。


2025年の中間集計ではビジネスデー2日間で既に10万人を超えている。一般デーの来場者数がはるかに多いことを踏まえると、今年も新記録を更新する可能性が高い。


ラインアップは「これまで通り」華やかだ。スクウェア・エニックスやカプコン、セガ、コジマプロダクション、コナミなど日本の主要ゲーム会社が大型ブースを開設し、PlayStationやXboxの参加も続いた。米国、韓国、マレーシア、ベトナムなど世界各国のゲーム会社のブースも設けられ、ASUSやSamsungなどコンピューターやSSD企業も数多く見られた。


会場にいたある業界関係者は「規模もそうだが、ビジネスミーティングが可能なディールプラットフォーム、インディーゲームやAIの比重が昨年より確実に大きくなったと感じる」との感想を述べた。

核心はIP…世代交代にも続く『思い出のゲーム』

TGSはIPの世代継承を目の当たりにできる場所でもある。毎年リメイクや続編、既存IPを活用した作品が登場し、制作担当者や主演キャラクターの声優陣が会場を盛り上げるだけに、その人気は圧倒的だ。


PlayStationブースで公開された『Dragon Quest I & II HD-2D Remake』、カプコンの『バイオハザード9』『モンスターハンター ストーリーズ3』『鬼武者 Way of the Sword』、セガの『New Virtua Fighter Project』、Netmarbleの『七つの大罪』、Xboxの『Forza Horizon 6』、コナミの『Silent Hill f』はいずれもよく知られたシリーズの新作か継承作、リマスター作品だ。十数年ぶりに登場したタイトルもあり、体験スペースやグッズ配布スペースでは1時間以上並んで体験する来場者の列を容易に見ることができた。今年末から来年第1四半期に発売予定の作品の事前予約も活発に行われている。集英社のような出版社も自社IPを活用したゲームを披露した。

制作発表会のコンテンツ構成も多様だ。Netmarbleは名作『七つの大罪』をベースにしたオリジナルゲームを公開し、制作担当者に加え、ゲーム内主人公トリスタン役の声優・村瀬歩氏、オリジナル新キャラクターのティオレー役・竹達彩奈氏が会場にサプライズ登場し、大きな注目を集めた。両氏はそれぞれの感想やエピソードを共有し、ゲームの試遊プレイを披露した。


原作者・鈴木央氏のインタビュー映像ではゲームへの愛情も公開され話題となり、声優陣が直筆サインを入れたゲーミングPCのプレゼントイベントも発表された。


会場にいたNetmarble関係者は「イベントの反応は本当に熱かった。ゲームの構成は非常にしっかりしており、原作の醍醐味を生かしつつオリジナルの楽しさを最大化しているので、ぜひ期待してほしい」と語った。

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