11月12日、釜山BEXCOにて開催された「2025大韓民国ゲーム大賞(Korea Game Awards 2025)」で、『マビノギモバイル(Mabinogi Mobile)』が大賞を受賞し、さらに企画・シナリオ賞とグラフィック・アート賞を同時に獲得。見事3冠を達成した。

イメージ出展:NEXON
デブキャットスタジオが手がけ、ネクソンがパブリッシングを担当する同作は、原作『マビノギ』の温かくノスタルジックな世界観を最新のモバイル技術で再構築。ストーリーテリングとビジュアルの完成度が高く評価された。
『マビノギモバイル』が示した“感性の進化”
2000年代に登場した原作『マビノギ』は、戦闘や育成だけでなく、日常生活を楽しむ「ライフシミュレーションRPG」として韓国オンラインゲーム史に名を残した。その魅力を継承しつつ、スマートフォンで“人と人が繋がる世界”を再現した『マビノギモバイル』は、懐かしさと革新のバランスを見事に融合。AIキャラクターとの自然な対話、アニメ調グラフィックによる表現力の高さが審査員の心をつかんだ。
技術と物語が共鳴した授賞式
最優秀賞には『レジェンド・オブ・イミル(Legend of YMIR)』(Wemade XR)が選出。Unreal Engine 5を用いたリアルな質感と重厚な世界観が高く評価された。また、『セブンナイツ:リバース(Seven Knights Rebirth)』(Netmarble Nexus)が優秀賞を獲得し、同社関連タイトル『ヴァンパイア(Vampyr)』もサウンド部門で受賞するなど、韓国大手の存在感が際立つ結果となった。
インディー部門では『レジェンド・オブ・ブルーム(Legend of Bloom)』が選ばれ、海外人気賞には『オーバーウォッチ2(Overwatch 2)』が輝いた。
韓国ゲーム産業の成熟を象徴する年
今年のゲーム大賞は、「Expand your Horizons」というスローガンのもと、過去最多の候補作と共に技術力・創造力・国際性の3軸で選考が行われた。その中で『マビノギモバイル』が最高栄誉を手にしたことは、“韓国ゲームが再び感性とストーリーで世界を動かす時代”の到来を象徴している。
WEB3-ON編集部

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