9月28日、SUIとWeb3マーケティングソリューション企業GAMIESの共同主催による「東京Web3ゲームショウ」が渋谷・シブヤeスタジアムで開催された。SUI基盤の新作『BRAVE FRONTIER VERSUS』や『Vendetta』に加え、LumiWaveが手掛ける『Samurai Shodown R(サムライスピリッツR)』が紹介され、会場の注目を集めた。かつての人気格闘ゲームIPをベースに、NFTやオンチェーン経済を取り込み新たな姿で再登場した点が話題となっている。
イベント会場で紹介されているLumiWaveの『Samurai Shodown R』
『Samurai Shodown R』とは
『Samurai Shodown R』は、伝統的格闘ゲーム「サムライスピリッツ」をベースに、LumiWaveとSNKが共同開発するWeb3対応モバイルMMORPGである。SUIネットワークとWalrusプロトコルを基盤に構築され、NFT資産やトークン経済をプレイ体験に統合した設計が特徴だ。
プレイヤーはクランに参加して任務を遂行し、PvP対戦やストーリークエストに挑戦できる。さらに、ダイナミックNFTが導入され、キャラクターや装備はプレイヤーの行動に応じて進化する。従来のNFTが「静的資産」であったのに対し、本作ではゲームプレイそのものと連動して変化する「育つ資産」として機能する。
また、zkLogin技術を採用し、GoogleやAppleの認証でシードフレーズ不要のログインを実現。初心者でもWeb3に馴染みやすい環境が整えられている。加えて、Android/iOSに加えてWeb3対応ハード「SuiPlay0X1」にも最適化される予定で、幅広い展開が計画されている。
イメージ出展:『Samurai Shodown R』公式サイトより
経済システムとSUI基盤
『Samurai Shodown R』のゲーム経済は、LumiWaveのエコシステム「INNO Platform」と密接に結びついている。ユーザーはゲーム内で獲得するGamePointやPlanet Tokenを通じて最終的にLWAトークンへと交換でき、プレイ体験が資産化される仕組みだ。
こうした設計を支えるのがSUIネットワークである。高速かつ低コストの処理性能を備えたSUIは、完全オンチェーン設計を掲げるLumiWaveのゲーム運営に最適とされている。INNO IDとSUIウォレットを紐付けることで、ユーザーは自らの資産を直接管理可能となり、透明性と所有感を高めている。
さらにLumiWaveは、SUI Basecampなどの開発者イベントで自社タイトルを披露するなど、SUIエコシステムの拡大にも積極的に関与している。これにより『Samurai Shodown R』は単なるIP復活作にとどまらず、IP再構築とブロックチェーン経済の融合を体現するWeb3時代の新生格闘ゲームとして位置づけられている。
日本での配信状況と今後の展望
現在、App StoreやGoogle Playにおける日本地域での正式配信については明確な情報が出ていない。一部では地域制限により日本国内からのアクセスが制限されている可能性が指摘されているが、開発元からの公式アナウンスは確認されていない。したがって、日本での正式リリースについては現時点で未定であり、今後公式からの発表があり次第、改めて情報を共有する予定だ。
『Samurai Shodown R』公式サイト
Samurai Shodown R 公式:https://ssr.lumiwavelab.com/
LumiWave公式:https://lumiwavelab.com/
INNO Platform:https://inno.lumiwavelab.com/
WEB3-ON編集部
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