
Visaソリューション活用のフルクラウド型アクワイアリング基盤
決済・金融プラットフォームを手掛けるインフキュリオンとCCIグループは4月30日、Visaの支援のもと、フルクラウド型アクワイアリングプラットフォーム「Axios(アクシオス)」の提供を開始しました。
Axiosは、アクワイアリング事業に必要な加盟店契約・管理、決済処理、売上代金の支払いなどをクラウド上で提供する基盤です。Visaの「Visa Cloud Connect」と「Visa Platform Connect」を活用し、VisaNetへの接続やアクワイアリング業務に必要な決済処理を支援します。
カード決済から預金型ステーブルコイン「トチカ」まで一元管理
Axiosは、Visaなどの国際ブランドカード、デビットカード、QR決済に加え、北國銀行が提供する預金型ステーブルコイン「トチカ」の決済処理にも対応します。発表では、預金型ステーブルコインの決済処理に対応するアクワイアリングプラットフォームとして、国内初と説明されています。
トチカは、ブロックチェーン技術を活用して発行・管理されるデジタル通貨/地域デジタル決済サービスです。銀行の承諾・関与のもとで発行される、預金移転が可能なデジタルマネーとして位置づけられています。
SaaS企業や地域企業のアクワイアリング参入を支援
従来のアクワイアリングシステムは、オンプレミス型の自社構築が主流で、導入コストや運用負荷が新規参入の障壁になっていました。Axiosはフルクラウド型・マルチテナント方式を採用し、複数社で共通利用できる構成にすることで、初期投資や運用負荷を抑える設計です。
対象は銀行やカード会社だけではありません。SaaS企業、マーケットプレイス、独自の経済圏を持つ地域企業などが、自社サービスと決済機能を組み合わせてアクワイアリング市場へ参入しやすくする狙いがあります。
Tap to PhoneやEC決済にも対応
加盟店向け機能では、スマートフォンなどのモバイル端末でVisaのタッチ決済を受け入れる「Tap to Phone」に対応します。さらに、インフキュリオンのグループ会社であるリンク・プロセシングのオールインワン端末「Anywhere」や、ECなどの非対面決済にも対応します。
AxiosはPCI DSSなどの国際的なセキュリティ基準に準拠し、APIベースで外部システムとの連携や機能追加を行える設計です。今後は、インフキュリオンの請求書支払いプラットフォーム「Winvoice」や、カード発行プラットフォーム「Xard」などとの連携も予定されています。
決済手段の多様化に対応する加盟店管理基盤
カード、QR決済、地域デジタル決済サービス、預金型ステーブルコインなどが同じ店舗やECで使われるようになると、決済事業者には加盟店管理、精算、セキュリティ、データ活用をまとめて扱う仕組みが必要になります。
Axiosは、従来型のカード加盟店管理をクラウド化するだけでなく、法定通貨決済とデジタル通貨決済を同じ基盤で処理する構成です。決済手段が増えるなかで、加盟店側の運用を分断させずに管理するための業務基盤として提供されます。
公式発表:VISA・ワールドワイドPR Times

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