
3社がステーブルコイン統合基盤の共同検討を開始
デジタルプラットフォーマー株式会社、Slash Vision Labs、株式会社Fore-は5月1日、ステーブルコインの発行・運用・決済を一体化する「次世代ステーブルコイン統合基盤」の構築に向けた共同検討プロジェクトを開始したと発表しました。対象は、金融機関、前払い式決済事業者、フィンテック企業、プラットフォーム事業者など、既存の決済システムを運用する幅広い事業者です。
3社は、従来は個別に構築が必要だった「発行・認証基盤」「安全な運用(AML・コンプライアンス)」「決済活用」の3領域を統合し、単一のインターフェースから使える基盤を目指します。
発行・認証、AML、決済の役割分担
デジタルプラットフォーマーは、MPC(マルチパーティ計算)とDID/VCを使った発行・認証基盤を担います。Fore-は、リアルタイムのAML・不正検知インフラを提供し、Slash Vision Labsは、ノンカストディアルアーキテクチャを基盤にした決済活用を担います。
Slash Vision Labsは、USDC担保型Visaカード「Slash Card」の基盤技術を生かし、利用者が資産の管理権を保ったまま決済や清算を行える構成を示しています。3社は、既存の金融インフラを置き換えるのではなく、共存・連携する形で段階的に導入できる基盤を志向しています。
AIによるサイバーリスクと既存システムの課題
発表では、AIモデルの進化でサイバー攻撃が自動化・高度化していることや、サーバーで残高やデータを集中管理する従来型システムに単一障害点のリスクがあることが背景として挙げられました。ステーブルコインを使う金融機能を、分散型台帳技術を基盤にした形へ移すことで、改ざんや不正流出などのリスク低減を目指す考えです。
今回の共同検討では、デジタルプラットフォーマーが本人確認とプライバシー保護を両立する発行・認証基盤を担います。Fore-のAML・不正検知インフラや、Slash Vision Labsの決済基盤と組み合わせ、金融機関や決済事業者向けの統合基盤として設計を進める方針です。
ステーブルコイン社会実装に向けた基盤設計
今回の共同検討では、3社がそれぞれの技術や知見を持ち寄り、ステーブルコインの発行・運用・決済を一体化する基盤設計を進めます。金融機関や前払い式決済事業者、フィンテック企業、プラットフォーム事業者などが、既存システムと連携しながら活用できる形を目指します。
今後は、金融機関や前払い式決済事業者が既存システムとどう接続するか、AML・認証をどこまで共通化できるかが検討対象になります。3社は、発行から決済までを一つの基盤にまとめる設計を通じて、ステーブルコインの社会実装に必要な運用条件を詰めていく考えです。
公式発表:デジタルプラットフォーマー公式サイト

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