
GameStopがeBayに買収提案を提出
米ゲーム小売り大手のGameStop Corp.は5月3日、eBay Inc.の全株式を取得する非拘束の買収提案を提出したと発表しました。提案額は1株125ドルで、現金とGameStop株式をそれぞれ50%ずつ充てる内容です。eBayの発行済み株式数をもとにした株式価値は約555億ドルとなります。
GameStopによると、2月4日からeBay株の取得を進めており、デリバティブと普通株を通じて約5%の経済的持ち分を保有しています。提案はあくまで非拘束のもので、完了には両社の合意や規制当局の承認などが必要になります。
1,600店舗を物流と認証の拠点に活用する構想
GameStopは、買収後の統合で自社の約1,600店舗を認証、受け取り、フルフィルメント、ライブコマースの拠点として使う構想も示しました。買収成立後12カ月以内に、年換算で20億ドルのコスト削減を見込んでおり、販売・マーケティング、製品開発、一般管理費を圧縮する計画です。
提案書では、eBayの売上成長と販売・マーケティング費用のバランスを問題視し、GameStopが持つ実店舗網を活用することで成長を後押しできると主張しています。買収後はRyan Cohen氏が統合会社のCEOを務める案も示されています。
eBayは提案を受領し、株主に当面の対応を求めず
eBayは5月4日、GameStopから一方的で非拘束の買収提案を受領したと発表しました。eBayはGameStopから事前の協議や接触はなかったとしており、取締役会が財務・法務アドバイザーとともに内容を精査すると説明しています。株主に対しては、現時点で行動を取る必要はないと呼びかけています。
市場では、GameStopの企業規模に比べて買収額が大きく、資金調達の難度も高いとの見方が出ています。GameStopは提案の裏付けとしてTD Securitiesから最大200億ドルの融資に関する高確度レターを受け取ったとしていますが、買収が実現するかはなお不透明です。
GameStopは過去にNFTマーケットプレイスを展開するなど、Web3領域でも注目された企業です。同社のデジタルコマース戦略や事業転換を占う動きとしても注目されます。
公式発表:GameStop公式発表、eBay公式発表

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