
Nyx Foundation、SPECAがEthereum財団の研究助成に採択
イーサリアム関連の研究開発を手掛ける一般社団法人Nyx Foundationは5月7日、AIを活用した監査支援システム「SPECA: Specification-to-Checklist Agentic Auditing」が、Ethereum Foundationのプロトコルセキュリティ研究に関する助成に採択されたと発表しました。
SPECAは、自然言語で書かれた仕様書から検証用のチェックリストを生成し、複数の実装コードと突き合わせて不整合や脆弱性候補の発見を支援するフレームワークです。Nyx Foundationは、仕様と実装のズレを早い段階で見つけることで、ブロックチェーンのセキュリティ向上につなげる狙いです。
仕様に基づくセキュリティ監査の実用化へ
Nyx Foundationは今後4カ月間、SPECAを研究成果としてさらに発展させ、仕様に基づくセキュリティ監査の実用化を進める考えです。
同法人は、SPECAがすでに公開監査コンテストで脆弱性候補の発見に貢献してきた点にも触れています。今回の助成採択により、単発の監査支援にとどまらず、仕様と実装の不整合検出を支援する仕組みの整備を進める狙いです。
イーサリアムの複数クライアント環境で実用性を検証
Ethereumは複数のクライアント実装でネットワークを維持しており、仕様と実装の一致を保つことが重要です。Nyx Foundationは、SPECAを通じて各クライアントの不整合を早期に見つけ、修正提案や脆弱性報告につなげることを目指します。
SPECAは、AIが脆弱性を自動で確定する仕組みではなく、仕様に基づいて候補を洗い出し、人間の監査者による検証を前提とした研究成果物です。研究成果はオープンソースとして公開される予定で、Ethereumだけでなく、仕様が複雑な他の分散型システムへの応用も期待されます。

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