
DunamuとNAVERが合併決定、米国上場も検討
韓国の大手取引所Upbitを運営するDunamuと、巨大テック企業NAVERが合併を決定し、約1.5兆円規模の取引でDunamuを傘下に収めると報じられています。さらに、米国上場を検討しているとの報道が注目を集めています。この動きは単なる事業統合ではなく、アジアのWeb3産業構造に大きな影響をもたらす可能性があります。
Web2×Web3融合で新たなエコシステム
背景には、Web2とWeb3の融合が進んでいる現状があります。NAVERのAI・クラウド・メッセンジャー基盤と、Dunamuの取引量や顧客基盤が組み合わさることで、金融・決済・データ・デジタル資産を含む新たなエコシステムが形成されることが期待されています。
両社は既に自社領域の強みを生かしながら統合準備を進めており、事業の相乗効果を最大化する方針を示していると報じられています。
市場の期待、米国上場の難易度は依然高い
市場では、このニュースを「アジア発の大規模Web3プレイヤー誕生」として受け止める動きがある一方、米国上場が実現するかどうかはまだ不透明です。SECはクリプト関連企業に対して厳しい審査を行ってきたため、規制面のハードルは高いと見られています。
米国市場での上場事例としては、ステーブルコインを発行するアメリカ企業Circleが2025年にIPOを成功させ、初値が大幅に上昇するなど、米国市場で注目を集めたケースがあります。逆に、暗号資産取引所のGeminiは米国でIPO申請を行ったものの、規制や市場状況の不透明さから上場はまだ確定しておらず、挑戦中の事例として挙げられます。
一方、米国外の暗号資産企業が米国上場を果たす例はほとんど確認されていません。これは、米国上場に必要な規制対応や会計・報告義務のハードルが高く、特に取引所やサービス型Web3企業では成功例が極めて稀であるためです。
こうした背景から、DunamuとNAVERが米国上場を目指す場合も成功の可能性はある一方で、規制や市場環境の影響によって困難が伴うことを理解しておく必要があります。もし米国市場での評価が得られれば、アジアWeb3業界全体にとって追い風となる可能性が期待されます。
統合後の展開とアジアWeb3への影響
今回の合併・上場検討は、Web2×Web3統合モデルの新たな動きと言えます。今後は、統合後の事業方針やWeb3サービスの取り扱い、米国市場での審査プロセスなどが重要なポイントとなり、アジア発の巨大プレイヤーが世界市場でどのような影響力を持つかに注目されています。

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