
銀行とステーブルコインを結ぶ戦略的業務提携を発表
ソニー銀行株式会社とJPYC株式会社は3月2日、日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用したサービス連携に向け、戦略的業務提携に関する基本合意書(MOU)を締結したと発表しました。両社は、銀行口座から直接JPYCを購入できる機能の検討を進めるとしています。
改正資金決済法を背景に日常利用の拡大を狙う
発表によりますと、改正資金決済法によりステーブルコインが電子決済手段として制度化され、2025年10月27日から日本円建てステーブルコイン「JPYC」の発行が開始されたことを背景に、より身近で直感的な利用環境の構築が求められているといいます。今回の提携では、ソニー銀行の信頼性や認証基盤と、JPYCのブロックチェーン技術を組み合わせることで、安全性と利便性を両立したサービス提供を目指すとしています。
リアルタイム口座振替で即時購入機能の実現を検討
具体的には、リアルタイム口座振替を活用し、JPYCの取引プラットフォーム「JPYC EX」上でソニー銀行の口座預金から直接JPYCを即時購入できる機能の提供を検討します。振込手続きは不要で、JPYC EX上の操作のみで購入が完結する仕組みの実現を目指すとしています。さらに、複数回の自動入金など発展的なサービスも視野に入れ、銀行インフラとの親和性を踏まえた設計を進めます。一方で、同機能は特定の金融機関に閉じない中立的かつ持続可能な理念のもとで提供する方針です。
発行・償還の効率化とエンタメ連携でユースケース拡大へ
今後は、JPYCの発行・償還手続きの効率化やシームレス化も検討課題となります。銀行サービスと連動することで、従来より少ない手順でステーブルコインを利用できる環境を整備し、銀行取引とweb3サービスの垣根を意識させない体験の実現を目指します。また、音楽やゲームなどのエンタテインメントIPとの連携も視野に入れ、デジタルコンテンツ購入や特典付与など新たなユースケース創出にも取り組む考えです。
なお、今回の取り組みでは、ソニー銀行のweb3関連子会社であるBlockBloom株式会社が中心的な役割を担います。BlockBloomは、ブロックチェーンを活用した金融サービスの企画・開発を行う企業で、ソニーグループにおけるweb3領域の取り組みを推進しています。両社は、関連法令やガイドラインを踏まえながら、金融とエンタメ分野を組み合わせたデジタル金融サービス基盤の構築を段階的に進めていく方針で、現時点では具体的なサービス開始時期などは明らかにされていません。

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