
Sui上でネイティブ米ドルステーブルコインが稼働
レイヤー1ブロックチェーン「Sui」を支援するSui Foundationは2026年3月4日、Suiネットワーク上でネイティブの米ドル連動ステーブルコイン「Sui Dollar(USDsui)」がメインネットで正式に稼働したと発表しました。
USDsuiは、米決済企業Stripe(ストライプ)傘下のステーブルコイン企業Bridgeが発行するデジタルドルで、同社のステーブルコイン発行基盤「Open Issuance」を利用して構築されています。
DeFiプロトコルと連携、エコシステム内で利用可能に
Sui Foundationによると、USDsuiはスケーラブルな金融とグローバル決済のために設計されたネイティブのデジタルドルと位置づけられており、Sui上のウォレットや分散型金融(DeFi)プロトコル、各種アプリケーションで利用可能となっています。ローンチ時点では、Cetus、Turbos、Suilend、Bluefinなど複数のSuiエコシステムのDeFiプロトコルに統合されており、取引やレンディング、流動性提供などの用途で利用できます。
USDsuiの特徴の一つは、準備資産から生じる利回りをSuiエコシステムに還元する仕組みです。準備資産として保有される米国債などのドル建て資産から得られる収益は、SUIトークンの買い戻しやDeFiインセンティブ、流動性支援などに活用されるとされています。なお、この利回りがUSDsui保有者へ直接分配されるわけではなく、主にエコシステムの成長を促す用途に用いられる設計となっています。
ローンチ直後の供給量は約500万ドル規模、流動性も形成
オンチェーンデータによると、記事執筆時点でUSDsuiの供給量はおよそ500万ドル規模となっており、価格はおおむね1ドル付近で推移しています。主要な取引ペアの一つであるUSDCとのプールでは、初期段階ながら数十万ドル規模の流動性が形成されており、24時間取引量も数十万ドル規模で推移しています。
日本のステーブルコイン市場との接点
日本国内でもWeb3決済やステーブルコインの制度整備が進んでいることから、将来的には国内取引所やウォレット、DeFiサービスを通じてSui関連の金融サービスが利用される可能性もあります。特に、日本円ステーブルコインの展開が進むなかで、USD建てステーブルコインとの相互運用は、クロスボーダー決済やWeb3経済圏の拡大において重要な役割を担うとみられます。
SuiはMetaの旧デジタル通貨プロジェクト「Libra(Diem)」の開発に関わったエンジニアらによって設立されたブロックチェーンで、近年は機関投資家や金融機関の関心も高まっています。今回のUSDsuiの導入は、Suiが決済インフラとしての役割を強化し、ステーブルコイン市場への本格参入を示す動きとして注目されています。

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