
株式・暗号資産のリアルタイム情報表示を強化
SNS「X(旧Twitter)」が、投稿内に記載された金融ティッカーを高度化する新機能「スマートキャッシュタグ(Smart Cashtags)」を導入する計画であることが明らかになりました。開発責任者のニキタ・ビア氏は、来月の公開リリースに向けて開発を進める中で、ユーザーからのフィードバックを収集していく方針を示しました。
キャッシュタグを金融情報に連動させる新たな仕組み
スマートキャッシュタグは、従来の「$BTC」「$TSLA」といったキャッシュタグ表記を、単なる検索リンクではなく、資産情報と連動したインタラクティブな機能へと拡張する仕組みです。投稿内のキャッシュタグをタップすると、対象となる株式や暗号資産のリアルタイム価格、価格変動チャート、関連情報などがXアプリ内で表示されるとされています。
暗号資産市場の課題解消を意識した設計
対応する資産は株式だけでなく暗号資産にも及ぶ見通しです。暗号資産市場では、同一のティッカーシンボルが複数のトークンやプロジェクトで使用されるケースが多く、情報の混乱が課題とされてきました。スマートキャッシュタグでは、特定の暗号資産やスマートコントラクトを明確に識別できる設計が採用されるとみられており、金融情報の正確性向上につながると期待されています。
アルゴリズム変更への不満が影を落とす市場の反応
市場では、スマートキャッシュタグの発表に対してやや否定的な反応が目立っています。発表直前にXが暗号資産関連投稿のリーチを抑制したと受け取られるアルゴリズム変更があり、「仮想通貨に関する真面目な議論まで可視性が下げられている」との不満が広がっていました。CryptoQuantの創業者をはじめ、複数の業界関係者がこうした点を問題視しており、さらにXの製品責任者が低品質投稿を批判した後に該当投稿を削除した対応についても、「コミュニティ主導の会話を制限する姿勢だ」との強い批判が出ています。その一方で、スマートキャッシュタグ自体の機能については、特定のトークン情報に迅速にアクセスできる点を評価する声も一部にあり、ソラナ財団などプロジェクト公式アカウントからは利便性を肯定的に捉える投稿も確認されています。
エブリシングアプリ構想の中での金融機能強化
この新機能は、Xが進める「エブリシングアプリ」構想の一環として位置づけられています。金融や投資に関する議論が日常的に行われている同プラットフォームにおいて、情報の即時性と視認性を高めることで、リアルタイム金融情報の発信拠点としての役割を強化する狙いがあるとみられます。
なお、ティッカーシンボルとは、株式や暗号資産などの金融商品を識別するために用いられる略号のことで、SNS上では主に「$」を付けた形で表記され、特定の資産に関する話題を示す記号として利用されています。

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