
Solana財団がPay.shを公開、AIエージェントがAPIを使える仕組みを整備
Solana Foundationは5月5日、Google Cloudと協力して「Pay.sh」を公開しました。Pay.shは、AIエージェントがステーブルコインを使ってAPI利用料をリクエストごとに支払えるゲートウェイサービスで、Google CloudのGemini、BigQuery、Vertex AIなどに加え、50以上のコミュニティAPI連携先にも対応します。
利用時にアカウントやAPIキー、月額サブスクリプションを用意する必要はありません。SolanaウォレットをAIインターフェースと接続し、クレジットカードまたはステーブルコインで資金を入れれば、エージェントがAPIを呼び出せるようにする設計です。
Google Cloud APIと50以上の連携先をひとつの窓口にまとめる
Pay.shでは、エージェントが単一のマーケットプレイスからAPIエンドポイントを探し、リアルタイムの料金を確認して、その場で支払えます。公式発表によると、対象にはGoogle Cloudの公式APIのほか、eコマース、市場データ、通信、オンチェーン基盤などの分野にまたがる50以上のAPI連携先が含まれます。
Solana Foundationは、Pay.shのウォレットがエージェントの識別情報として機能し、GCP上のAPIプロキシが認証と決済をまとめて扱うと説明しています。決済は数秒での処理に対応し、提供側には法定通貨で精算される仕組みとしています。
x402とMPPを採用し、支払いを認証の代わりにする
Pay.shは、x402とMPPという機械同士の決済向けオープン標準の上に構築されています。Solana Foundationは、支払いそのものを認証情報として扱うことで、従来のようなアカウント作成や資格情報管理の手間を減らす狙いを示しています。
また、Pay.shはオープンソースとして公開されており、サービス提供者はGitHub経由でレジストリに参加できます。Solana Foundationは、既存のSolanaエコシステム内の事業者と連携しながら、AIエージェント向けのAPI利用と決済をまとめる共通基盤として育てる考えです。
AIエージェント向け決済の実用化を進める
今回の公開で目立つのは、AIエージェントが「APIを探す」「料金を見る」「支払う」を一連の流れで処理できる点です。Google Cloudの基盤とSolanaのステーブルコイン決済を組み合わせることで、従来のような手動の契約管理を減らし、都度払いに寄せた利用形態を前面に出しています。
Pay.shは、AIエージェント向けのAPI利用と決済を、公開された実装として扱える段階に進めた点が特徴です。今後は、50以上の連携先がどこまで広がるか、実際の利用事例がどれだけ増えるかが確認点になります。

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