
ANAPとBlockstreamがビットコインL2活用のRWA実証実験を開始
株式会社ANAPホールディングスの100%子会社である株式会社ANAPライトニングキャピタルは20日、米ブロックチェーン企業Blockstream USA Corporation Inc.と共同で、ビットコインのレイヤー2(L2)技術を活用したRWA(現実資産のトークン化)に関する実証実験を開始すると発表しました。今回の取り組みは両社が推進する「Project ORANGE LEGEND」の一環で、国内上場企業によるビットコインL2活用の動きとして注目されています。
ビットコイン戦略を進めるANAPと技術を提供するBlockstream
ANAPホールディングスは、若年層向けアパレルブランドを展開してきた東証上場企業で、近年はビットコインを軸としたデジタル資産戦略を推進しています。同社によると、グループとして1,417.0341BTCを保有し、国内上場企業の中でも上位に位置するとしています。
一方、Blockstream社はビットコインおよびブロックチェーン分野で事業を展開する企業で、サイドチェーン技術「Liquid Network」を開発しています。CEOのアダム・バック氏は、サトシ・ナカモトと初期に直接コミュニケーションを取った人物の一人として知られています。
Liquid Network上でRWAトークンの発行と制度検証を実施
実証実験では、「Liquid Network」上で実物資産を裏付けとするRWAトークンを試験的に発行します。不動産や有価証券、金などの現実資産をブロックチェーン上でデジタル化し、小口投資や迅速な決済の実現可能性について、日本の法制度や市場環境を踏まえて検証するとしています。
役割分担としては、Blockstreamが技術基盤を提供し、ANAPライトニングキャピタルが日本市場での実装主体を担います。トークン発行・管理体制の検証や日本の法規制に準拠したトークンモデルの設計、決済やスワップなどの技術検討を進める予定です。
拡大するRWA市場と中長期的な企業価値向上への期待
RWA市場は世界的に拡大が見込まれており、2030年までに最大約68兆ドル規模に達するとの予測もあります。ANAPは、本実証実験による2026年8月期業績への影響は軽微としつつ、中長期的には企業価値向上につながる可能性を示しています。ビットコイン基盤のRWAが日本市場にどのような影響をもたらすのか、今後の展開が注目されます。
「Project ORANGE LEGEND」は、ANAPとBlockstreamが日本市場においてビットコイン関連技術・ブランド・プロダクトを推進するための包括的プロジェクトのコードネームです。2025年12月23日に締結された基本合意書に基づき、BlockstreamのL2技術や関連ソリューションを日本で展開するための戦略的取り組みを指します。今回のRWA実証実験は、その具体的な第一弾施策という位置付けです。
名称にある「ORANGE」はビットコインの象徴色に由来するとみられています。

コメント