
Binanceが「Withdraw Protection」を導入
暗号資産取引所大手のBinanceは5月4日、オンチェーン出金を一定期間ブロックできる新機能「Withdraw Protection」を導入しました。ユーザーは1日から7日までの範囲でロック期間を設定でき、期間中はBinanceアカウントからのオンチェーン出金が自動的にブロックされます。
Binanceによると、この機能は、対面での強要などにより暗号資産の移動を迫られるリスクに備えるものです。従来のパスワードや2要素認証は、フィッシングやアカウント乗っ取りなどのデジタル攻撃には有効な一方、本人がその場で資金移動を迫られるケースでは十分に機能しない可能性があります。
早期解除の可否も利用者が選択
Withdraw Protectionでは、早期解除を認めるかどうかもユーザーが選べます。早期解除を認める場合は、認証アプリとセキュリティキーの両方が必要になります。メール確認や電話番号による確認も、任意の追加確認手段として設定できます。一方で、初期設定では早期解除は許可されず、設定したロック期間が終わるまでオンチェーン出金を解除できません。
出金を止めても取引は継続可能
この機能は、オンチェーン出金だけを止める設定であり、アカウントへのアクセスや取引、保有資産の確認まで制限するものではありません。Binanceは、出金先アドレスの事前ホワイトリスト設定や、強い認証手段の維持もあわせて推奨しています。
近年は、暗号資産を保有する利用者がオンライン攻撃だけでなく、現実世界での強要にさらされるケースも問題になっています。Withdraw Protectionは、そうしたリスクに対して、利用者自身がオンチェーン出金を一定期間ブロックするための追加手段として位置づけられます。

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