
JupiterがSolanaで新ステーブルコインJupUSDを公開
ソラナ(Solana)ブロックチェーン上でDEX(分散型取引所)アグリゲーターを展開するJupiter(ジュピター)が、新たな米ドル建てステーブルコイン「JupUSD」を正式にローンチしました。
JupUSDはJupiterとEthena Labs(エセナ・ラボ)が協力して構築したステーブルコインで、1JupUSD=1米ドルへの連動を目指します。準備資産の目標構成は約90%をUSDtb、残る10%をUSDCとし、USDCは流動性を確保する役割を担います。USDtbの準備資産には、米資産運用大手BlackRockのトークン化ファンド「BUIDL」などが用いられています。
JupUSDはJupiterのDeFiサービスと連動
JupUSD自体に利回りが付く設計ではありません。一方、JupiterはJupUSDを自社のDeFiサービスへ広く組み込み、スワップやレンディング、パーペチュアル取引、予測市場などで活用する構想を示しています。
Jupiter Lendでは、JupUSDを貸し出しや借り入れに利用できます。Prediction Marketでは決済資産としての利用も想定されており、複数のサービスに共通するドル建て資産を置くことで、Jupiter内部での資金移動をより一体化する狙いがあります。
外部のUSDCなどを各サービスで利用する構造から、自社サービス群に深く組み込まれたJupUSDへ資金を循環させられるかは、今後の普及を左右するポイントになりそうです。
準備資産と監査で安全性を確保
JupUSDの準備資産はカストディ基盤を通じて管理され、Jupiterはオンチェーン上で準備状況を確認できる透明性の確保も進めています。ローンチに向けてOffside Labs、Guardian、Pashov Audit Groupによるセキュリティ監査も実施されています。
ステーブルコインでは、スマートコントラクトの安全性に加え、裏付け資産やカストディ、流通市場で十分な換金性を維持できるかも重要です。JupUSDはUSDtbやUSDCを準備資産として利用するため、それぞれの発行・管理体制も安定性に関わります。
準備資産を公開し、流動性確保のためUSDCを組み合わせる設計は、安定性とDeFi上での使いやすさを両立させようとする構成と考えられます。
Jupiterが独自ステーブルコインを持つ意味
JupUSDのローンチで注目されるのは、新しい米ドル連動型トークンが追加されたことに加え、Jupiterが自社のDeFiサービスを横断する共通資産を持った点です。
SolanaのDeFiではUSDCなど外部発行のステーブルコインが幅広く利用されています。JupUSDがスワップ、レンディング、デリバティブ、予測市場などをつなぐ資産として定着すれば、Jupiterはユーザーの取引を仲介するサービスから、資金が循環する仕組みまで提供する方向へ役割を広げる可能性があります。
今後は、実際の取引量や流動性、各DeFiサービスでの利用拡大が重要になります。多数のステーブルコインが競合する中、JupUSDがJupiter内部の共通ドル資産としてどこまで利用を広げられるかが次の焦点になりそうです。

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