暗号資産ドージコインが再び注目を集めた。価格は0.24ドル付近の抵抗線を突破し、短期的な上昇局面に入ったとみられる。
アナリストの間では「テクニカル的に次の節目は0.27〜0.30ドル」との声が相次ぎ、市場に楽観的な見方が広がった。
材料となったのが、米資産運用会社REX-OspreyによるドージコインETFの申請である。これが承認されればビットコインやイーサリアムに続く上場投資信託となり、個人投資家に加え機関資金の流入も期待されている。ETF化は流動性や取引の安定性を高めると同時に、ドージコインの「ミーム資産」からの脱却を象徴する動きと位置付けられた。
一方で、過去に何度も急騰と急落を繰り返してきた経緯は警戒材料となっている。市場関係者は「ETF期待が過度に先行すれば、承認の遅延や否認によって急落リスクが高まる」と指摘。投資家心理の脆さを懸念する声も少なくない。
注目されるのは、ドージコインがもはや一過性のジョーク通貨ではなく、制度的な金融商品へ歩みを進めている点だ。柴犬を象徴とするユーモアから始まったこのプロジェクトは、テクノロジーと規制環境の変化を受け、市場での存在感を一段と強めつつある。ETFの行方は、今後の価格動向だけでなく、暗号資産の裾野拡大を占う試金石ともなりそうだ。
WEB3-ON編集部
コメント