
Western UnionがUSDPTの5月開始を示す
国際送金サービスを展開するWestern Unionは4月24日、2026年第1四半期決算説明会で、米ドル建てステーブルコイン「U.S. Dollar Payment Token(USDPT)」が最終準備段階にあり、5月に稼働予定だと説明しました。USDPTはSolana上で発行され、発行は米国のAnchorage Digital Bankが担います。
初期用途は代理店間のオンチェーン決済
USDPTは、当初から一般消費者向けに広く配布されるトークンというより、Western Unionと代理店間の決済に使うインフラとして位置づけられています。同社は、現在代理店との精算に使っているSWIFT決済網に代わる手段として、一部の国と主要代理店でオンチェーン決済を始める方針です。この仕組みでは、従来の銀行営業日や数日単位の決済時間に縛られにくくなる点が狙いです。Western Unionは、USDPTを送金網の裏側に組み込み、代理店との精算や資金管理を速くする用途から始めると説明しています。
Digital Asset NetworkとStableCardも準備
同社はUSDPTとあわせて、暗号資産ウォレットとWestern Unionの受け取り網をつなぐ「Digital Asset Network」も展開します。これにより、デジタル資産を現地通貨で受け取る導線を作る計画です。
また、2026年後半には米ドル建てステーブルコインに連動する「StableCard」も複数市場で展開する予定です。これは、ステーブルコインの価値をカード決済に近い形で利用できるようにする構想です。
公式ミントアドレスの確認が必要
注意したいのは、4月28日時点でWestern UnionやAnchorage Digitalから公式ミントアドレスや正式な一般流通先が確認できないことです。Solana上には「USDPT」を名乗る未確認トークンが複数存在しており、同名トークンを公式USDPTとして扱うのは避ける必要があります。
今回の発表で見るべき点は、価格や投機性ではなく、Western Unionが自社の送金・代理店決済網にステーブルコインをどう組み込むかです。5月の稼働時には、対象国、代理店、取引所パートナー、公式トークン情報の公表範囲が実用面の判断材料になります。

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