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ソラナ財団、DeFiの事前評価から緊急対応まで支援 STRIDEとSIRNを導入

サムネ


評価・監視・危機対応を一つの支援体系に

Solana Foundationは2026年4月6日、Solana上で稼働するDeFiプロトコルのセキュリティを支援する新施策として、「STRIDE」と「Solana Incident Response Network(SIRN)」を開始したと発表しました。

STRIDEはプロトコルのセキュリティ態勢を評価し、一定の条件を満たしたプロジェクトへ継続的な脅威監視やフォーマル検証を提供するプログラムです。SIRNはセキュリティ事案が発生した際、専門企業や研究者が脅威情報を共有し、対応を調整するネットワークとして運営されます。

両施策は、セキュリティ企業のAsymmetric Researchが中心となって進めます。プロトコルの公開前後に行う評価、稼働中の監視、インシデント発生後の対応をつなぐことで、個別の監査や検知ツールに分かれていた支援を継続的な体制へ広げる狙いです。


STRIDEがプロトコルを評価し結果を公開

STRIDEは「Solana Trust, Resilience and Infrastructure for DeFi Enterprises」の略称で、Solana上のDeFiプロトコルを対象に、構造化されたセキュリティ評価を行います。

Asymmetric Researchは8つのセキュリティ領域からなる評価枠組みを策定し、各プロトコルが要件を満たしているかを独立した立場から確認します。評価結果は公開されるため、利用者や開発者は、プロトコルがどのような検証を受け、どの水準に達しているかを確認できます。

評価を通過したプロトコルのうち、TVLが1,000万ドルを超える案件には、Solana Foundationの助成を通じて継続的な運用セキュリティ支援と脅威監視が提供されます。監視内容は各プロダクトのリスクに応じて調整され、管理する資産規模が大きいプロトコルほど、より厳格な対応を受ける設計です。

TVLが1億ドルを超えるプロトコルについては、Solana Foundationがフォーマル検証も支援します。フォーマル検証は、あらかじめ定義した仕様とスマートコントラクトの動作が一致しているかを、数学的な手法で確認するものです。

監査やフォーマル検証を実施しても、秘密鍵の管理、外部サービスとの接続、運営権限、アップグレード時の設定など、プロトコル全体のリスクがなくなるわけではありません。STRIDEは単発の検査に終わらせず、評価後の監視まで含めて安全性を高める仕組みとして設計されています。


SIRNがインシデント発生後の連携を担当

STRIDEが評価と予防を担う一方、SIRNはセキュリティ事案が発生した後の対応を支援します。

SIRNは、Solanaエコシステムを対象とする会員制のインシデント対応ネットワークです。創設メンバーには、Asymmetric Research、OtterSec、Neodyme、Squads、ZeroShadowが参加しています。

参加組織は、攻撃手法や不審な取引に関する情報を共有し、進行中のインシデントへの対応を調整します。SIRNを利用できる対象はSolana上のすべてのプロトコルですが、対応の優先順位はTVLに基づいて決められます。

複数のセキュリティ企業がネットワークを構成することで、攻撃経路の分析、影響範囲の確認、プロトコル運営者との連絡などを分担できます。参加企業は実際の対応に加え、インシデントから得た知見をSTRIDEの評価枠組みに反映し、今後の評価方法の改善にもつなげます。


既存の無償支援を評価・対応体制へ拡張

Solana Foundationはこれまでも、Solana上のプロジェクトへ複数のセキュリティサービスを無償で提供してきました。

Hypernativeはプロトコル全体の脅威検知と不正取引の予防を支援し、Range Securityはマルチシグ、ウォレット、プログラムを対象とするリアルタイムのリスク監視を提供しています。NeodymeのRiverguardはSolanaプログラムへの攻撃をシミュレーションし、Sec3のX-RayやAuditWareのRadarは、開発段階で脆弱性を検出する静的解析に利用されます。

これらの支援が個別の検知や解析を担うのに対し、STRIDEはプロトコル全体の評価と結果公開、一定規模以上の案件に対する継続監視を組み合わせます。SIRNは、攻撃発生後に複数の専門組織が連携できる体制を加えます。

一方、Solana Foundationは、財団による支援がプロトコル運営者の責任を引き継ぐものではないと説明しています。利用者の資産を管理するプロトコルには、独自の監査、権限管理、運用監視、緊急時の手順を整備する責任があります。

STRIDEとSIRNの導入により、Solanaのセキュリティ支援は、開発段階の解析ツールから、公開評価、稼働中の監視、インシデント対応までを扱う体制へ拡張されました。今後は評価結果の公開がプロトコル側の改善につながり、SIRNの参加組織が実際の事案でどこまで迅速に連携できるかが、制度の実効性を示す要素になります。


公式発表:Solana

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