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Paradigm出資先のSuccinct、真正性証明カメラアプリ「ZCAM」を公開 ー 撮影時の署名で写真・動画の改変有無を検証可能に

センチメンタルな岩狸

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サムネ


4月23日に公式発表、iPhone向けカメラアプリとして公開

応用暗号技術を手がけるSuccinctは2026年4月23日、真正性証明カメラアプリ「ZCAM」を公開したと発表しました。ZCAMはiPhone向けアプリで、写真や動画を撮影した時点で暗号学的署名を付与し、そのデータが実在する端末で撮影され、撮影後にデジタル改変や生成が行われていないかを第三者が検証できるようにする仕組みです。Succinctは2024年3月にParadigm主導で5,500万ドルを調達しており、Paradigmの投資先一覧にも掲載されています。


Secure EnclaveとApp Attest、C2PAを組み合わせて記録

Succinctによると、ZCAMは撮影時に元画像のピクセルデータをハッシュ化し、その値をiPhone内のSecure Enclaveで生成・管理される秘密鍵で署名します。さらにAppleのApp Attestで、その鍵がZCAMアプリに結び付いたものであることを証明します。撮影時のメタデータ、署名、アテステーションはC2PA(コンテンツの来歴情報を埋め込む技術標準)のmanifestとしてファイルに埋め込まれます。受け手はそのmanifestを取り出してハッシュを再計算し、署名と一致するかを確認できます。


編集やAI加工があると検証に失敗する設計

公式ブログでは、画像や動画が編集やAI加工を受けた場合、ハッシュが一致しなくなり検証に失敗すると説明しています。つまりZCAMで確認できるのは、対応アプリで撮影され、記録後にデジタル改変されていないことです。一方で、写っている被写体そのものの真偽や、現実空間での演出・再撮影まで自動で判定するものではありません。Succinctは、AI生成物の検出精度は編集で大きく落ちるとして、検出よりも撮影時点での証明を重視する立場を示しています。


報道や保険請求向けSDKも公開

Succinctは、報道、保険請求、本人確認、マーケットプレイス、法的証拠などを想定用途として挙げています。あわせてZCAM SDKも公開しており、同じ仕組みを他社アプリへ組み込めるようにしています。ただし公式ブログでは、このSDKは参照実装で、現時点では監査前かつ本番利用向けではないと明記しています。ZCAM本体の公開は、AI時代の画像真正性対策として、検出型ではなく撮影起点の証明を前面に出した取り組みといえます。

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