SuiFestで初披露、クリアサイニングとSui/Bitcoin対応で次世代ウォレット体験を提示
Suiエコシステムにおける新たな革新として、Citadel WalletはSuiブロックチェーン専用の初のハードウェアウォレット「SuiBall(スイボール)」を正式に発表した。この発表はシンガポールで開催された「SuiFest 2025」で行われ、Web3ユーザーにとって安全性と使いやすさを両立した次世代デバイスとして注目を集めた。
「盲目的署名」を排除するクリアサイニング機能
SuiBallの最大の特徴は、すべての取引内容を人間が理解できる形式で確認できる「クリアサイニング(Clear Signing)」機能の搭載だ。
従来のハードウェアウォレットで問題視されていた“ブラインドサイン”のリスクを排除し、送金先・金額・手数料などの詳細を確認した上で承認できる設計となっていて、これによってウォレット利用時の透明性と安心感が大幅に向上した。
Suiネイティブ資産とBTCfiへの対応
SuiBallは、Suiネットワークに最適化された構造を持ち、SUIトークンやNFTの管理に加え、主要DeFiプラットフォーム(Suilend、Bluefin、Cetus、Ikaなど)とのシームレスな連携が可能。さらに、ネイティブBitcoinおよびBTCfi関連資産の管理にも対応予定で、SuiとBitcoinをまたぐクロスチェーン体験をサポートする設計となっている。
ハードウェアは直径約50mm、厚さ約9mmの円形デザインを採用。
1.75インチのAMOLEDディスプレイ(480×480)を搭載し、USB-C、Bluetooth、NFCに対応。持ち運びやすさと操作性を兼ね備えたデバイス構成が特徴だ。
価格と販売状況
SuiBallの公式販売価格は229ドル(USD)。発表時に実施されたプレオーダー期間では、35%割引の149ドルで予約販売が行われたが、用意された先行分はすべて好評につき完売し、現在はプレオーダー受付が終了している。現時点で一般販売の開始時期については公式発表は確認されていない。
SuiBall公式予約サイト:https://order.suiball.com/
Suiが描くウォレットの新しいスタンダード
SuiBallは、ハードウェアウォレットとしての機能性だけでなく、Suiエコシステム全体と連携した「安全で直感的なWeb3体験」を目指して設計されている。
セキュリティとユーザビリティの両立、そしてSui/Bitcoin間の統合を通じて、オンチェーン体験をより身近なものへと変えていく存在となりそうだ。
また、今後の一般販売スケジュールや追加機能の発表など、SuiBallに関する新たな続報にも期待が高まる。
イメージ出展:Sui公式ブログ&SuiBall公式X
WEB3-ON編集部
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