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暗号資産投資で必ず知っておきたいセキュリティ基本知識 ― 資産を守るための実践チェックリスト

センチメンタルな岩狸

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暗号資産市場が拡大するにつれて、詐欺やハッキングの被害も相次いでいます。特に初心者の方にとっては、セキュリティの基本を理解していないこと自体が最大のリスクになりかねません。

この記事では、暗号資産を取り扱う際に必ず押さえておきたいセキュリティの基本を解説し、最後に実際に活用できる「資産を守るためのチェックリスト」を紹介します。


1.国内で実際に起きた詐欺・偽アプリ・ハッキングの事例

① マッチングアプリから始まった投資詐欺の手口

・SNSやマッチングアプリで知り合った相手に投資を勧誘され、紹介された偽サイトに少額を預けたところ、利益が出て実際に引き出せた。

・成功体験をきっかけに信用してしまい、数百万円を投資すると「数千万円の儲け」が表示されたが、出金はできず「手数料」を要求された。

・手数料を支払っても資金は戻らず、最終的に相手やサイトとも連絡が取れなくなった。

参考URL:暗号資産(仮想通貨)の投資詐欺に注意!


② Facebook・LINEを利用した巨額詐欺事件

・70代男性がFacebookで知り合った自称20代女性から暗号資産投資を勧められ、やり取りを続けた後に投資を開始。

・利益が出ているように見える偽サイトに誘導され、最終的に約2億4500万円をだまし取られた。

・現金化しようとした際に引き出せず詐欺と判明し、県内で過去最大級の被害額と報じられた。

参考URL:日本国内で“億単位”の投資詐欺被害が続出! 「儲かる」という謳い文句でだまされたり、ロマンス詐欺を仕掛けられるケースも


③ 正規アプリを装う偽の投資アプリ

・偽の *CryptoRom 詐欺アプリが、App StoreやGoogle Playに入り込み、ユーザーを暗号資産投資に誘導。

・詐欺アプリは、当初はQRコードスキャナーなど無害な機能を装って審査を通過し、後に偽の取引画面を表示してユーザーから資金を搾取するよう設計されていた。

・被害者は少額の出金に成功したが、後に「手数料を払えば引き出せる」と言われ、追加の支払いをした後、引き出しができなくなり、最終的に資金を失った。

*Crypto Rom : 暗号資産投資詐欺の一種。Romance scam + Crypto を組み合わせた造語。

参考URL:Apple と Google のアプリストアに忍び込む詐欺用の仮想通貨取引アプリ


④ コインチェックのハッキング事件

・2018年1月、コインチェックがハッキングされ、約5億枚のNEM(XEM)相当、約5億ドル(約58億円前後)に相当する暗号資産が流出。

・攻撃手口は、インターネットに接続された「ホットウォレット」から資産が盗み出されたものとされている。

・事件後、コインチェックはKYC(顧客確認)の強化やマルチシグ(複数署名)の導入、顧客資産のコールドウォレット保管、生体認証の導入、外部セキュリティ監査などの対策を進めた。

参考URL:WIKIPEDIA/Coincheck


② 2FA(二段階認証)の必須設定

暗号資産取引所のログインや送金操作を守るためには、2FA(二段階認証)の設定が欠かせません。これは「パスワード+認証コード」の二重防御で、仮にパスワードが流出しても第三者がログインするのを防ぐ効果があります。

おすすめの方法としては、SMS認証よりも認証アプリ(Google Authenticator、Authyなど)を使うことです。SMS認証は携帯番号の乗っ取りによって突破される恐れがあるためです。また、バックアップコードを安全な場所に保管しておくことも重要です。端末の故障や紛失時にログインできなくなるリスクを防げます。


③ 安全なウォレット管理の習慣(ホットウォレット・コールドウォレットの違い)

暗号資産を安全に保管するためには、ウォレットの種類と特性を理解することが大切です。

・ホットウォレット:インターネットに接続されているウォレット。利便性が高い反面、ハッキングのリスクがあります。

・コールドウォレット:ネットに接続されないオフライン型ウォレット。セキュリティ面で非常に安全ですが、頻繁な送金には向きません。

取引や送金に使う資金はホットウォレットに、長期保有する資産はコールドウォレット(例:ハードウェアウォレット)に保管する「分散管理」が理想的です。

また、ウォレットのシークレットリカバリーフレーズは絶対に他人に教えず、オフラインで厳重に保管しましょう。


④ 資産を守るための実践チェックリスト

最後に、日常的に確認しておきたいセキュリティチェックリストをまとめました。

☑ 取引所やウォレットの2FAを必ず設定しているか

☑ メールやSNSのリンクからログインしていないか

☑ 不審な投資話やDMに返信していないか

☑ シークレットフレーズを安全に保管しているか

☑ ウォレットの接続先(DApp)を定期的に確認しているか

☑ OS・ブラウザ・アプリを最新状態に保っているか

これらを日常的に意識することで、詐欺や不正アクセスの多くを防ぐことができます。


このように、暗号資産の世界は便利でチャンスも多い一方、セキュリティを軽視すると一瞬で資産を失うリスクがあります。正しい知識と慎重な行動を身につけることで、暗号資産の魅力を安全に生かすことができます。まずは、自分のうぉれとおや取引環境のセキュリティを見直してみましょう!

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