暗号資産市場が拡大するにつれて、詐欺やハッキングの被害も相次いでいます。特に初心者の方にとっては、セキュリティの基本を理解していないこと自体が最大のリスクになりかねません。
この記事では、暗号資産を取り扱う際に必ず押さえておきたいセキュリティの基本を解説し、最後に実際に活用できる「資産を守るためのチェックリスト」を紹介します。
1.国内で実際に起きた詐欺・偽アプリ・ハッキングの事例
① マッチングアプリから始まった投資詐欺の手口
参考URL:暗号資産(仮想通貨)の投資詐欺に注意!
② Facebook・LINEを利用した巨額詐欺事件
参考URL:日本国内で“億単位”の投資詐欺被害が続出! 「儲かる」という謳い文句でだまされたり、ロマンス詐欺を仕掛けられるケースも
③ 正規アプリを装う偽の投資アプリ
*Crypto Rom : 暗号資産投資詐欺の一種。Romance scam + Crypto を組み合わせた造語。
参考URL:Apple と Google のアプリストアに忍び込む詐欺用の仮想通貨取引アプリ
④ コインチェックのハッキング事件
参考URL:WIKIPEDIA/Coincheck
② 2FA(二段階認証)の必須設定
暗号資産取引所のログインや送金操作を守るためには、2FA(二段階認証)の設定が欠かせません。これは「パスワード+認証コード」の二重防御で、仮にパスワードが流出しても第三者がログインするのを防ぐ効果があります。
おすすめの方法としては、SMS認証よりも認証アプリ(Google Authenticator、Authyなど)を使うことです。SMS認証は携帯番号の乗っ取りによって突破される恐れがあるためです。また、バックアップコードを安全な場所に保管しておくことも重要です。端末の故障や紛失時にログインできなくなるリスクを防げます。
③ 安全なウォレット管理の習慣(ホットウォレット・コールドウォレットの違い)
暗号資産を安全に保管するためには、ウォレットの種類と特性を理解することが大切です。
・ホットウォレット:インターネットに接続されているウォレット。利便性が高い反面、ハッキングのリスクがあります。
・コールドウォレット:ネットに接続されないオフライン型ウォレット。セキュリティ面で非常に安全ですが、頻繁な送金には向きません。
取引や送金に使う資金はホットウォレットに、長期保有する資産はコールドウォレット(例:ハードウェアウォレット)に保管する「分散管理」が理想的です。
また、ウォレットのシークレットリカバリーフレーズは絶対に他人に教えず、オフラインで厳重に保管しましょう。
④ 資産を守るための実践チェックリスト
最後に、日常的に確認しておきたいセキュリティチェックリストをまとめました。
☑ 取引所やウォレットの2FAを必ず設定しているか
☑ メールやSNSのリンクからログインしていないか
☑ 不審な投資話やDMに返信していないか
☑ シークレットフレーズを安全に保管しているか
☑ ウォレットの接続先(DApp)を定期的に確認しているか
☑ OS・ブラウザ・アプリを最新状態に保っているか
これらを日常的に意識することで、詐欺や不正アクセスの多くを防ぐことができます。
このように、暗号資産の世界は便利でチャンスも多い一方、セキュリティを軽視すると一瞬で資産を失うリスクがあります。正しい知識と慎重な行動を身につけることで、暗号資産の魅力を安全に生かすことができます。まずは、自分のうぉれとおや取引環境のセキュリティを見直してみましょう!
コメント