
フィギュアが出ないとの投稿から管理への疑念に発展
回転寿司チェーンを運営するくら寿司は2026年9月2日、「ちいかわ」とのコラボキャンペーンを巡り、利用者や関係者に心配をかけたとして謝罪した。「ビッくらポン!」で提供しているコラボグッズの不適切な取り扱いを指摘するSNS投稿を受け、事実関係を調査している。
同キャンペーンは8月21日から全国の店舗で実施されており、9月30日までを予定している。食べ終えた皿を5枚投入すると挑戦できる「ビッくらポン!」の当選景品には、ちいかわのフィギュア全5種、缶バッジ全8種、アクリルマグネット全8種を用意した。税込3,000円の会計ごとにミニ巾着や湯呑み、寿司皿を配布する企画も展開する、両者にとって4回目の大型コラボとなる。
問題が広がるきっかけとなったのは、複数回当選してもフィギュアが出なかったとする利用者の投稿だった。J-CASTニュースは、1万8,000円分を飲食して17回当選したものの、フィギュアを1個も入手できなかったとの投稿が拡散したと報じている。同様の体験談が相次ぐなか、フリマサイトで特定の景品が大量に出品されているとの情報も広まり、抽選結果の偏りに対する不満は、従業員による抜き取りを疑う声や店舗管理への不信へと発展した。
ランダム補充と管理上の疑惑を切り分けて調査
くら寿司は8月31日、J-CASTニュースの取材に対し、複数種類が混在した箱からカプセルをランダムに補充していると説明した。各筐体に全種類を均等に入れる仕組みを採用していないため、特定の種類が続けて排出されず、利用者から見て偏りがあるように感じられる場合があるという。
景品は原則として鍵付き倉庫に保管し、開封と補充を複数人で行うほか、担当者を明確にする管理ルールを設けている。各店舗では「ビッくらポン!」の当選実績をもとに、景品在庫との整合性を毎日記録・確認しており、調査で不適切な取り扱いや取得が判明した場合は、関係者への処分や法的措置を含めて対応する方針だ。
景品構成の偏りが補充方法によって生じ得ることと、景品が規定どおり管理されていたかは別の論点となる。不適切な取得の有無を確かめるには、店舗ごとの当選履歴と補充記録、提供数、残った在庫を突き合わせる必要がある。利用者から内部の運用が見えにくい抽選型の企画では、記録に基づいて提供過程を検証できる体制が公平性と信頼を支える。
人気コラボで繰り返される景品供給の課題
くら寿司は2025年の前回コラボでも、景品需要の急増を受けて対応に追われた。ビッくらポン!付きの店内・持ち帰りメニューが予定を大幅に上回る販売数となり、7月24日に販売を一時休止。店舗の在庫状況によっては、ちいかわ景品を通常のオリジナル景品へ順次切り替えると告知した。前回は需要集中に伴う供給面の対応が中心だったが、2026年は保管や補充を含む店舗運用への疑念に広がっている。
限定グッズを使った外食キャンペーンは、キャラクター人気を来店につなげられる半面、短期間の購入集中や二次流通への大量出品を招きやすい。同じ「ちいかわ」を採用した日本マクドナルドも、2025年5月のハッピーセット発売時に1人4セットまでの購入を求め、転売など営利目的の購入を控えるよう告知していた。景品の数量を確保する供給対策とともに、購入機会や提供過程の公正さを保つ運営が企業側に求められている。
くら寿司は、事実関係が明らかになり次第、調査結果と今後の対応を公式サイトで公表する。次の報告では、提供数と在庫数の照合で異常が見つかったか、既存の管理手順が各店舗で機能していたか、今後の運用をどのように見直すかが利用者への説明の中心となる。調査内容と再発防止策の具体性は、開催中のキャンペーンに対する信頼に加え、今後も人気キャラクターとの企画を続けていくうえで重要になる。
公式発表:くら寿司

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