
3つのAIエージェント化を進める構想
GMOあおぞらネット銀行は5月27日、AIを活用した次世代銀行構想として、「3つのAIエージェント化」を同時に進める「AI銀行化」構想を発表しました。顧客向けの銀行体験、銀行内部業務、API基盤の3領域をAI前提で再設計し、法人向けの経理業務や資金繰り確認などを支援する方針です。
同行は、2021年7月に掲げた法人特化戦略のもとで黒字化を達成し、次の中長期戦略として「お客さまのためのAI銀行」「銀行そのものをAI変革」「AIのためのAI銀行」を掲げました。公式発表では、この3領域を同時にAIエージェント化する商業銀行は世界初としていますが、これは同社調べによるものです。
顧客ごとに銀行体験を個別最適化
顧客向けには、業界、企業規模、利用したい機能、好みのテイストなどをAIがヒアリングし、インターネットバンキングのトップ画面まで自動生成する構想です。2026年11月からの提供開始を予定しており、法人顧客ごとに最適化した銀行体験の実現を目指します。
報道では、この取り組みにより、請求書の読み取り、入金遅延の検知、資金ショートの把握、経理業務の効率化などを支援する可能性があると伝えられています。AIエージェントが銀行取引や資金状況をもとに、経営判断に必要な情報を提示する方向性も示されています。
内部業務とAPI基盤もAI前提に再構築
銀行内部では、2028年度までに2,800業務を1,100のAIエージェントに置き換え、AI前提で業務を再構築する計画です。現役職員約400名は維持しつつ、人員換算で約4万人規模に相当する業務遂行力を持つ組織への進化を目指すとしています。あわせて、AIがAIを監視する体制や24時間365日の即時オンライン処理、リアルタイム経営の実現も掲げました。
API基盤では、サービス契約数累計1,100件超のBaaS実績を背景に、AIエージェントが自律的に最適な金融機能を選択・実行する「Agentic API」を2027年3月までに構築する方針です。公開MCPにも対応し、AIシステムが銀行機能に直接アクセスしやすい環境を整えるとしています。
今回の構想は、GMOあおぞらネット銀行が法人向けネット銀行としての強みを生かし、顧客対応、内部業務、外部連携基盤をAI前提で再設計する取り組みです。ただし、提供開始時期や業務置き換え、Agentic APIの構築は今後の計画であり、実際の展開は今後の発表を確認する必要があります。
公式発表:GMOあおぞらネット銀行

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