
8月23日まで、紹介URL経由の契約で事務手数料を無料化
ソフトバンクが提供するオンライン専用ブランド「LINEMO」は2026年8月10日、紹介キャンペーンの専用URLから対象プランを申し込んだユーザーを対象に、通常3,850円の契約事務手数料を無料とするキャンペーンを発表した。対象申込期間は8月23日までで、「LINEMOベストプラン」と「LINEMOベストプランV」が対象となる。
紹介経由で条件を満たした契約者は、契約事務手数料の負担を抑えられるほか、通常の紹介キャンペーンによるPayPayポイント特典も受けられる。月額料金そのものを期間限定で引き下げる施策とは性格が異なり、契約時に発生する初期費用とポイント還元を組み合わせることで、新規契約や他社からの乗り換え時に生じる負担をまとめて軽減する設計となっている。
適用には、紹介者が発行した専用申込URLから対象期間中に申し込み、申込日の属する月の翌月末までに開通する必要がある。また、契約手続き時に契約事務手数料が発生していることも条件に含まれるため、単に紹介URLを経由するだけでは適用されない。
MNPは1万4,000円相当、新規契約は1万円相当
被紹介者向けのPayPayポイントは、他社からの乗り換えで1万4,000円相当、新しい電話番号での契約で1万円相当となる。これに3,850円の事務手数料無料分を金額ベースで加えると、MNPでは最大1万7,850円相当、新規契約では最大1万3,850円相当の負担軽減につながる計算だ。
一方、紹介者には条件を満たした被紹介者1人につき6,000円相当のPayPayポイントが付与され、紹介人数には上限が設けられていない。被紹介者側の契約負担を抑えつつ、既存ユーザーにも紹介件数に応じた還元を行うことで、契約者の獲得と紹介行動の促進を同時に狙う仕組みとみられる。
ただし、ソフトバンク、ワイモバイル、LINEモバイルからLINEMOへ乗り換える場合は、被紹介者向けのPayPayポイント特典の対象外となる。紹介URLを経由した場合でも契約元によって受けられる特典が異なるため、実際の還元額は申し込み条件ごとに確認する必要がある。
月額990円の低価格プランに対し、3,850円の初期費用
契約事務手数料3,850円は、LINEMOの料金水準と比較すると無視しにくい金額だ。「LINEMOベストプラン」は3GBまで月額990円、3GB超から10GBまで月額2,090円で、3,850円は最安料金の約3.9カ月分に相当する。「LINEMOベストプランV」も月間30GBで月額2,970円に設定されており、低価格を打ち出すサービスほど契約時の初期費用が相対的に目立ちやすい。
こうした背景には、ソフトバンクが2025年8月に実施した事務手数料の改定がある。ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOなどで各種手数料が見直され、オンラインで契約が完結するLINEMOでも契約時に事務手数料が発生する仕組みとなったことで、利用者にとっては月額料金と初期費用を合わせた総負担が、サービス選択時の比較要素になりやすくなった。
そのため、3,850円を期間限定で無料にする施策は、料金プラン自体を改定せずに契約時の負担感を抑える手段として位置付けられる。とりわけ低価格帯のオンライン専用ブランドでは、月額料金の差が小さくなるほど、初期費用やポイント還元といった契約時の条件が利用者の判断に与える影響は相対的に大きくなる。
5周年施策で続く短期キャンペーン、競争軸は契約時の還元へ
LINEMOは2026年6月から、サービス開始5周年に合わせた「LINEMO5周年大週穫祭」を展開しており、PayPayポイントの増額やデータ増量、契約事務手数料の無料などを期間ごとに切り替えている。実際、6月1日から14日にも紹介キャンペーン経由の契約者を対象に3,850円の事務手数料を無料とする同種の施策を実施しており、今回のキャンペーンもその流れに位置付けられる。
さらに、LINEMOでは紹介経由に限定しない事務手数料無料キャンペーンも複数回展開しており、3月や4~5月、6~7月にも対象期間を区切って3,850円を割り引いてきた。恒常的な料金改定ではなく、契約時期や契約経路に応じて特典を切り替えることで、料金体系を維持したまま販促効果を高める運用が続いている。
通信各社が料金体系や付加価値を見直すなか、利用者獲得の競争軸は月額料金の単純な引き下げから、ポイント還元や初期費用の軽減を組み合わせた契約時の条件へ広がっている。LINEMOも紹介制度と期間限定特典を組み合わせることで、既存ユーザーを起点とした獲得経路を強化しており、今回の施策はその販売戦略をより明確に示す動きといえそうだ。
公式発表:LINEMO

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