
自律型リサーチアシスタント「Sakana Marlin」を商用提供
AI研究開発を手掛けるSakana AIは6月15日、同社初の商用プロダクトとなるビジネス向け自律型リサーチアシスタント「Sakana Marlin(サカナ・マーリン)」の提供を開始したと発表した。調査テーマを指示すると、AIが最大約8時間にわたって自律的にリサーチを行い、構造化されたサマリースライドと調査レポートを生成する。
Sakana Marlinは、CSO(最高戦略責任者)やそのチームが数週間かけて行うような戦略調査を支援する目的で設計されたサービスである。利用者が調査テーマを設定すると、AIが対話を通じて調査の狙いを整理し、その後は仮説の立案、情報収集、検証を自律的に繰り返す。
要約にとどまらない戦略選択肢の整理
Sakana AIによると、Sakana Marlinは単なる情報要約ではなく、複雑なビジネス環境における因果関係を整理し、経営層が検討できる「戦略の選択肢」として構造化することを目指している。利用者は調査テーマを入力し、リサーチ完了後にサマリースライドと詳細レポートを受け取る流れだ。
対象は、金融機関や事業会社の経営戦略・事業企画部門、コンサルティングファーム、シンクタンク、調査会社など、日常的にリサーチ業務を行う事業者向けとされている。料金プランは、従量課金型のPay per use、Pro、Team、Enterpriseが用意されている。
約300名のβテストを経て正式リリース
Sakana Marlinは、2026年4月から実施されたクローズドβテストを経て正式提供に移った。βテストには、金融機関、事業会社、コンサルティングファーム、シンクタンクなどのプロフェッショナル約300名が参加し、戦略立案、市場調査、リスク分析、競合分析といった実務で利用されたとしている。
同社は、研究領域で取り組んできた「AI Scientist」や、複数モデルを協調させる「AB-MCTS」などの知見をSakana Marlinに取り入れたと説明している。Sakana Marlinは、即時応答型のチャットと異なり、数時間かけて仮説検証と情報探索を進める設計だ。リサーチ担当者は、生成された調査結果や戦略の選択肢をもとに、判断や意思決定に時間を使いやすくなることが期待される。
公式発表:Sakana AI

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