
SKハイニックスが韓国株の時価総額首位に
韓国の半導体大手SKハイニックスが2026年6月22日、普通株ベースの時価総額でサムスン電子を上回り、韓国上場企業の時価総額首位に立ったと報じられた。AI向けメモリー需要の拡大を背景に、同社株が大きく上昇したことが主な要因だ。
Wall Street Journalによると、同日の取引でSKハイニックス株は5.6%上昇し、時価総額は約2,080兆ウォンに達した。一方、サムスン電子は0.1%下落し、普通株ベースの時価総額は約2,067兆ウォンとなり、SKハイニックスが上回ったとされる。
AI向けHBM需要が株価を押し上げ
SKハイニックスは、DRAMやNAND型フラッシュメモリーを手掛ける韓国の半導体メーカーだ。近年は、AI半導体に使われるHBM(高帯域幅メモリー)で存在感を高めており、NVIDIA向けなどの供給で知られる企業として、AIインフラ投資拡大の恩恵を受けている。
AIサーバーや生成AI向け半導体では、GPUと組み合わせる高性能メモリーの重要性が高まっている。HBM市場での競争力が株価評価に反映され、SKハイニックスはAI投資の拡大を取り込みやすい銘柄として買いを集めた。
サムスン電子は優先株を含めた見方も
サムスン電子は、半導体、スマートフォン、家電などを幅広く展開する韓国最大級のテクノロジー企業だ。長く韓国株式市場の時価総額首位を維持してきたが、AIメモリー分野ではSKハイニックスへの評価が急速に高まっている。
ただし、時価総額の比較では普通株のみを見るか、優先株を含めるかで順位の見え方が変わる。WSJは、サムスン電子側が優先株を含めた時価総額では約2,246兆ウォンになると説明しているとも報じている。そのため、今回の首位交代は普通株ベースでの比較として捉える必要がある。
HBM需要が韓国半導体株の評価軸に
今回の時価総額逆転は、韓国の半導体株においてAI向けメモリーの成長期待が強く意識されていることを印象づける動きだ。AI向け半導体市場では、演算処理を担うGPUだけでなく、大量のデータを高速に処理する高性能メモリーの重要性も高まっている。
こうした流れの中で、HBMを安定的に供給できる企業への評価が強まり、SKハイニックスはAIサーバー向けメモリーの成長期待をより直接的に取り込む企業として評価されている。今後は同社がHBM市場での優位性をどこまで維持できるかに加え、サムスン電子がAIメモリー分野で巻き返せるかが焦点になる。
一方で、株価や時価総額は市場環境によって日々変動する。今回の首位交代は2026年6月22日時点の普通株ベースでの比較であり、今後の半導体市況やAI投資の動向によって順位が再び変わる可能性もある。それでも、AI向けHBMが韓国株式市場の評価軸として存在感を高めていることを示す動きになった。

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