
8月21日から原宿で10日間、韓国ブランドを集めた大型ポップアップ
韓国発のファッションプラットフォーム「MUSINSA(ムシンサ)」は、2026年8月21日から30日まで、東京・原宿のヨドバシJ6ビルでポップアップストア「MUSINSA STATION in Harajuku」を開催する。約1,155平方メートルの会場にはファッションやビューティー分野の77ブランドが集まり、日本オフライン初上陸となる韓国ブランドの商品も展開する。
会場は、MUSINSAが主要拠点を展開するソウル・聖水(ソンス)の「ソンス駅」をコンセプトに構成。SEW-B、GRAVER、HIGH SCHOOL DISCOなどが日本のオフラインに初登場するほか、MUSINSA STANDARD、ILLIGO、MUAHMUAH、AAKAM、RONRON、BAUFなども参加する。MUSINSAは2026年4月にも東京・渋谷で17日間のポップアップを開催し、約7万3,000人を動員しており、約4カ月後に再び都内で大規模なリアルイベントを展開する形となった。
開催時間は各日午前11時から午後9時までで、入場は無料。ファッションやビューティーの商品展示に加え、ZOZOTOWN、フードデリバリーサービス「Rocket Now」、韓国発フローズンヨーグルトブランド「ヨアジョン」とのコラボレーション、日本のクリエイターと韓国ブランドによる限定企画も組み込み、商品展示を軸に韓国ファッションやカルチャーとの接点を広げる。
日本でEC取引が拡大、ポップアップを購買導線に活用
MUSINSAが日本でリアルイベントを継続する背景には、Global Storeを中心としたオンライン事業の成長がある。同社によると、2025年時点で3,000以上のブランドをMUSINSA Global Storeを通じて日本の消費者に紹介しており、同年第3四半期の日本地域における取引額は前年同期比120%増となった。オンライン上で取り扱うブランドと利用規模が拡大するなか、実際の商品に触れられるポップアップも顧客接点の一つとして位置付けている。
2025年10月に東京・渋谷で開催したポップアップでは、会場各所にGlobal StoreへアクセスできるQRコードを設置し、商品情報やレビューの確認、試着予約、オンライン購入までを一連の流れとして接続した。MUSINSAによると、来場者の64%が会場でアプリにアクセスして商品情報を検索し、日本地域の新規会員数は前月比2.7倍に増加。さらに同月の日本地域における取引額は前年同月比で約5倍、参加ブランドの取引額も開催期間中に前月比3.5倍以上となった。
こうした実績を見ると、MUSINSAはポップアップを認知獲得の場に限定せず、商品検索や会員登録、EC購入へつなげる接点として活用してきたことが分かる。常設店舗を持たない韓国ブランドにとっても、日本の消費者が実物を確認できる機会となり、オンライン販売を補完する役割を担っている。
ZOZOTOWNの15型を展示、提携はオンラインから原宿へ
原宿展ではZOZOTOWNが専用ブースを設け、先行販売する「Millo Archive」のTシャツや「BAUF」のZOZOTOWN限定Tシャツなど、韓国ブランドの商品全15型を展示する。対象商品はポップアップ開催期間中、ZOZOTOWNのみで販売され、8月20日には販売ページも公開された。
会場では、対象商品を5点以上ZOZOTOWNのお気に入りに登録し、ブース内の写真をXに投稿するなどの条件を満たした来場者を対象にクレーンゲームを実施する。景品には3万円分のZOZOポイントや展示商品、韓国コスメなどを用意し、参加者の中から抽選で1人に韓国旅行を贈るなど、商品体験とZOZOTOWN上での行動を結び付ける企画も展開する。
両社は2024年12月、韓国ファッションブランドの日本展開を支援する戦略的パートナーシップに関する覚書を締結し、MUSINSAは2025年11月6日にZOZOTOWN内へ公式ショップ「MUSINSA Shop」を開設した。MUSINSAはパートナーブランドの商品について、韓国内のフルフィルメントセンターへの集約から国際物流、通関、日本国内配送まで支援しており、これまでオンライン上で構築してきた販売体制が、今回の原宿展では実物商品の展示にまで広がった。
4月の7.3万人動員に続き、日本で販売接点を拡張
MUSINSAの日本展開を時系列で見ると、ポップアップとECの連携が段階的に広がってきた。2024年12月にZOZOとのMOUを締結した後、2025年にはGlobal Storeと東京でのポップアップを組み合わせた施策を展開し、同年11月にはZOZOTOWN内にMUSINSA Shopを開設。2026年4月の渋谷ポップアップでは約7万3,000人を集め、今回の原宿展では77ブランドに加えてZOZOTOWNの専用ブースも設ける。
これまでMUSINSAは、自社のGlobal Storeを中心に日本での販売基盤を広げてきたが、ZOZOTOWNとの連携によって日本国内の既存ECにも接点を持つようになった。今回、その関係がリアル会場の商品展示にまで及んだことで、オンライン上の販売網と東京でのオフライン施策がより明確につながった形だ。
約4カ月の間隔で再び東京に大規模なポップアップを展開し、77ブランドを集めた原宿展にZOZOTOWNの販売施策まで組み込んだことからも、MUSINSAが日本市場でリアルとECを並行して拡張している流れが見える。韓国ブランドとの接点をイベント期間中に限定せず、Global StoreやZOZOTOWNで継続的な購入につなげる仕組みを整えている点は、同社の日本展開を追ううえで重要な動きとなる。
公式発表:MUSINSA JAPAN

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