
MedTech Groupが「チャットHippo」をリリース
医療AIプラットフォームを手掛けるMedTech Groupは5月27日、AI Hippo 医療Loopの新機能として、院内専用の相棒AI「チャットHippo」の提供を開始したと発表しました。医療現場で確認したい情報をチャット形式で問い合わせ、院内の知識や医療ガイド、薬剤情報などをもとに回答を得られる機能です。
チャットHippoは、医師や看護師などの医療従事者が、業務中に生じる「確認したい」「相談したい」といった場面で使うことを想定しています。汎用AIに医療情報を入力するのではなく、院内専用のプライベート環境で動作し、入力内容が外部AIの学習に使われない設計とされています。
診断代替ではなく医療者の確認作業を支援
AI Hippo 医療Loopは、AIが診断や判断を代替するのではなく、医療者が最終判断を行う「Human in the Loop」の考え方を前提にした医療AIプラットフォームです。チャットHippoも、医療者の判断を置き換える機能ではなく、院内情報や関連知識をすぐ確認するための支援機能として位置付けられています。
関連発表では、看護師が患者の状態変化についてチャットHippoに相談し、AIが関連症状や確認項目を提示したうえで、看護師が医師へ報告する活用例も示されています。ただし、こうした場面でも最終判断は医師が行う前提です。医療現場でAIを使う際は、回答をそのまま診断や処置の根拠にするのではなく、医療者が確認するための補助情報として扱う点が重要になります。
医療Loopの一部として音声・記録機能とも連携
AI Hippo 医療Loopでは、チャットHippoのほか、診療内容や看護記録の作成を支援する音声入力・自動要約機能なども提供されています。MedTech Groupは5月に、診察や看護記録、委員会資料、地域連携書類などの作成負担を軽減する「音声×要約機能」も発表しています。
今回のチャットHippo提供により、AI Hippo 医療Loopは、医療従事者が院内情報を確認するチャット機能と、記録作成を支援する音声・要約機能を組み合わせる形になります。医療機関にとっては、診療や看護の判断そのものではなく、確認、記録、情報共有にかかる時間を減らすための業務支援機能としての活用が中心になります。

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