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『ウィッチャー3』リマスター版が9月29日配信 戦闘や育成を刷新、既存ユーザーは無料アップグレード

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2022年の新世代機対応から4年、ゲームシステムまで再改修

CD PROJEKT REDは2026年8月25日、オープンワールドRPG『ウィッチャー3 ワイルドハント』のリマスター版を9月29日に配信すると発表した。gamescom Opening Night Liveで公開されたもので、PC、PlayStation 5、Xbox Series X|Sの対象ユーザーには既存版からの無料アップグレードとして提供する。Nintendo Switch 2ではネイティブ版を同日に発売し、PCではSteamやGOG、Epic Games Storeなどに加え、Blizzard Entertainmentとの提携によってBattle.netにも新たに展開する。

『ウィッチャー3』は2022年12月にもPS5やXbox Series X|S、PC向けの新世代機アップデートを実施し、レイトレーシングや高速ロード、パフォーマンスモード、フォトモード、クロスプラットフォーム進行などを導入している。当時の更新が2015年発売の作品を新世代機へ適応させる性格を強く持っていたのに対し、約4年後となるリマスターでは、戦闘や移動、キャラクター育成まで対象を広げ、プレイ体験そのものを再調整する。

2027年には新たな大型拡張の投入も予定されている。すでに現行機対応を終えた作品へ再び大規模な改修を加える今回の動きは、発売から10年以上が経過した『ウィッチャー3』を現在のプレイ環境へ合わせると同時に、今後のシリーズ展開に向けて作品を再び前面に押し出す取り組みと位置付けられる。


戦闘からスキルツリーまでプレイ体験を再設計

戦闘ではアニメーションを強化し、新たなフィニッシャーや、戦況に応じて視点を変化させるアダプティブカメラを導入する。移動システムや馬「ローチ」の操作、モンスターの挙動、ウィッチャーの印のエフェクトにも手を加えることで、戦闘と探索の双方で繰り返し触れる操作部分を広く見直す。

キャラクター育成ではスキルツリーを全面的に再設計し、新たなパークやアビリティを加えながら既存スキルも調整する。装備やスキルの組み合わせが戦い方に直結する作品だけに、ビルド構築まで改修対象となる点は、映像・性能面の向上が大きな柱だった2022年の更新との違いを示す。すでに本編をクリアしたユーザーにとっても、再プレイ時の戦闘や育成の感覚が変わる可能性がある。

映像表現も現行環境に合わせて更新し、環境、NPC、モンスターのテクスチャに加えて、植生やライティング、レンダリング、レイトレーシングを刷新する。フォトモードにはポーズやカメラ操作、フレーム、フィルターなどを追加し、装備性能を維持したまま外見を変更するトランスモグリフィケーションや瞑想機能、クロスプラットフォームのMODサポートも導入する。グラフィックから操作、遊び方の拡張までを一体的に見直すことで、既存のゲーム体験全体を現行世代向けに再構築する形だ。



6500万本超のロングセラー、新拡張を控え展開を拡大

リマスター発表に合わせ、本編所有者には大型拡張パック「無情なる心」と「血塗られた美酒」の無料提供も始まった。『ウィッチャー3』は2015年の発売から11年が経過した2026年にも世界累計販売本数6500万本を突破しており、CD PROJEKT REDの2025年業績でも継続的な販売が業績を支える要素として挙げられた。長期にわたって販売が続くタイトルだからこそ、既存ユーザーの再訪と新規ユーザーの獲得につながる大規模更新を行う余地が残されている。

開発体制にも、同社が新作制作と既存IPの継続展開を並行する姿勢が表れている。リマスターはYigsoftと共同開発し、2027年発売予定の第3弾拡張『Songs of the Past』はFool’s Theoryと共同で制作する。Fool’s Theoryには『ウィッチャー3』の開発経験者が在籍し、同スタジオは初代『ウィッチャー』のリメイクも手掛けている。

CD PROJEKT RED本体では次回作『The Witcher 4』の開発が本格化し、2026年2月末時点で499人が同作に携わっている。『Cyberpunk 2』や新規IP「Hadar」も並行して進める中、『ウィッチャー3』関連では外部スタジオとの共同開発を活用することで、新作の制作リソースを確保しながら既存シリーズの展開を継続する構造が見えてくる。


2027年にゲラルト再登場、次世代シリーズへの橋渡しに

gamescomでは、2027年発売予定の新たな有料拡張『Songs of the Past』の映像も公開された。新地域「Letten」を舞台にゲラルトが再び主人公を務め、PC、PS5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2向けに展開する。拡張自体は2026年5月に発表されていたが、今回初めて映像や舞台の詳細が明らかになり、リマスターで導入する改善要素にも対応する予定だ。

CD PROJEKT RED共同CEOのミハウ・ノヴァコフスキ氏は、新拡張を10年以上を経てゲラルトが戻ってくる作品と説明し、次回作『The Witcher 4』で主人公となるシリへ「バトンを渡す」前の物語と位置付けている。9月にゲーム本編をリマスターし、その翌年にゲラルトの新たな物語を投入する一連の展開は、『ウィッチャー3』の長期的な人気を生かしながら、シリーズの中心を次世代作品へ移していく流れとも重なる。

2015年の発売後も大型拡張や2022年の新世代機対応を重ねてきた『ウィッチャー3』は、2026年のリマスターによってゲームシステムまで再び大きく更新される。今後は、この改修が既存ユーザーの再プレイや新規プレイヤーの流入につながるかに加え、2027年の『Songs of the Past』を経て、ゲラルトからシリへと続くシリーズの世代交代をどのように描くかが注目される。


公式発表:CD Projekt RED

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