3〜4人で挑む宇宙清掃員の資格試験
インディーゲームスタジオのWINDUPは2026年9月1日、3〜4人で遊べる物理パズルプラットフォーマー『OMG: Oh My Gravity』のアナウンストレーラーを公開した。PC(Steam)版を2026年11月に発売する予定で、プレイヤーは宇宙清掃員の見習いとなり、重力を操る装備を分担しながらステージ内の宇宙ゴミを回収する。
舞台は、月で発見された新資源をきっかけに人類の宇宙開発が急速に進んだ世界だ。火星の建設や木星の採掘に伴って宇宙ゴミが増え、衛星や天候にも異変が起きたという設定で、プレイヤーは清掃員の資格を得るための試験に挑む。散乱したゴミを集め、指定されたゴミ箱まで運べば任務完了となる。
チームでの作業を支える機能として、ゲーム内ボイスチャットやピンマーカー、プレイヤーごとの色とネームタグを備える。キーボードとマウス、ゲームパッドの両方で操作でき、Steam公式ページでは日本語のインターフェースと字幕への対応も案内されている。

4種類の装備を分担、配置と順番が攻略を左右
パズルの中心となるのは、重力弾が命中した場所に球状の重力場を発生させる仕組みだ。床や壁、天井のほか、動いている物体にも設置でき、重力場を置く位置と発生させる順番によってゴミの移動経路が変わる。プレイヤーはステージの構造を見ながら重力場をつなぎ、目的地までのルートを組み立てていく。
使用できる装備は、物体を引き寄せる「重力ガン」、外側へ押し出す「反重力ガン」、複数のゴミを吸い込んでゴミ箱や離れたスイッチへ撃ち出す「クリーンガン」、重力場の影響を受けるかどうかを切り替える「重力スーツ」の4種類。反重力場を足元に作ってジャンプ台として使うなど、同じ装備をゴミの運搬、障害物の除去、プレイヤーの移動に応用できる。
1人ですべての装備をまとめて扱えないため、チーム内ではゴミを引き寄せる役、障害物を動かす役、集めたゴミを運ぶ役といった分担が生まれる。装備はミッション中に落として交換でき、ステージの状況に応じて担当を組み替えられるため、誰がどの装備を持ち、どの順番で重力場を作るかという相談も攻略の一部となる。

味方を巻き込む物理演算、失敗も協力体験に
重力場は宇宙ゴミとプレイヤーを区別せず、範囲内にいる仲間や集めたゴミの山にも作用する。着弾地点がずれれば、味方が意図しない方向へ飛ばされたり、運搬中のゴミが散らばったりするため、配置が正しくても、発射のタイミングや仲間の立ち位置がかみ合わなければ計画は崩れる。
一つの重力場がゴミの移動、障害物の位置、仲間の動線、スイッチへの到達方法を同時に変えることで、解法を見つけた後も実行時の連携が欠かせない。複数の力を計画どおりにつなげる達成感と、誤射から起きる混乱が同じ仕組みから生まれ、失敗した場合はチェックポイントから再挑戦できる。試行錯誤を重ねるなかで、チームの役割や動きを調整していく構造だ。

Steamで実績を重ねる協力型物理ゲーム
物理演算から生まれる予期しにくい挙動を、協力プレイの楽しさへ変える作品はSteamで実績を重ねてきた。No Brakes Gamesが開発した『Human: Fall Flat』は、複数の経路と物理パズルを備えた協力型プラットフォーマーとして支持を広げ、発売元のCurve Gamesは2025年1月、世界販売本数が5,500万本を超えたと発表している。2025年6月発売の協力型登山ゲーム『PEAK』も、操作ミスがチーム全体へ影響する物理演算と、仲間同士で助け合う仕組みを組み合わせた。ゲーム市場分析会社Alinea Analyticsの推計では、同作は発売月に310万本を販売し、同月のSteam販売本数ランキングで首位に立った。
こうした近年のヒット事例からは、目標の達成に加えて、仲間との会話や失敗の過程を楽しむ協力ゲームへの需要が読み取れる。『OMG: Oh My Gravity』は、この流れに4種類の装備による役割分担と、重力場を配置して進路を設計するパズルを組み合わせ、チーム内の会話を攻略へ直接結び付けた。11月の発売後は、ステージごとに役割がどこまで変化するか、複数の攻略ルートを組み立てられるか、誤射による混乱と計画的な攻略のバランスを保てるかが、繰り返し遊べる協力ゲームとしての評価を左右しそうだ。
公式発表:Steam

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