プラットフォームの垣根を越えて同日発売
スクウェア・エニックスは2026年9月3日、『ファイナルファンタジーVII リベレーション』を2027年4月8日に発売すると発表した。本作は、2020年の『ファイナルファンタジーVII リメイク』、2024年の『ファイナルファンタジーVII リバース』に続くリメイクシリーズ三部作の完結編となる。2026年6月のタイトル発表時には「2027年春」と案内されており、今回の発表で発売日や価格、商品構成が具体化した。
対応機種はPlayStation 5、Nintendo Switch 2、Xbox Series X|S、Xbox on PC、Steam、Epic Games Storeで、通常版の価格はパッケージ版、ダウンロード版ともに9,900円(税込)。3作品を収録するダウンロード版「リメイクシリーズ トリロジーエディション」も、Nintendo Switch 2を除く対応機種向けに用意される。予約購入価格は11,330円(税込)で、購入後すぐに『リメイク インターグレード』と『リバース』をプレイできる。
前2作はPlayStation向けの発売を起点に対応機種を順次広げており、『リバース』のNintendo Switch 2、Xbox Series X|S、Windows版も、PS5版から2年以上が経過した2026年6月に発売された。完結編の同日展開は、スクウェア・エニックスが2024年に掲げたマルチプラットフォーム戦略を主力IPで実行する動きにあたる。ストーリーの結末が大きな関心を集める作品では、機種ごとの発売時期の差がネタバレに触れるリスクにもつながるため、世界のユーザーが同じ時期に物語を追える点にも意味がある。
空からつながる世界と役割を変えるバトル
発売日の発表に合わせて、3rdトレーラーと約10分のゲームプレイ映像も公開された。作中では飛空艇ハイウインドでひとつながりの世界を飛び、降下地点を選んでフィールドへ直接移動できる。一度訪れた場所にはファストトラベルで戻れるため、空からの移動は演出と実用性を兼ね、目的地への接近方法をプレイヤーが選ぶ探索システムとして機能する。『リバース』で地域ごとに広げたフィールドを、空路で結ばれた世界へ発展させた形だ。
戦闘にはシドとヴィンセントが操作キャラクターとして加わる。シドは槍を使った空中攻撃、ヴィンセントは銃による遠距離攻撃と近接戦闘を行うビーストモードを特徴とし、前作から続く連携アビリティにも対応する。新要素「ウェア」では、「戦士」「ナイト」「黒魔道士」「召喚士」の役割を各キャラクターに設定でき、能力やアビリティ、外見が変化する。ウェアの成長状況はキャラクター間で共有されるため、育成を繰り返さずに異なる編成を試せる仕組みだ。
探索中は操作キャラクターやパーティーメンバーを自由に切り替えられ、「なんでも屋クエスト」では誰を選んで攻略するかによって、見られるイベントや進行が変化する。前作から続投するカードゲーム「クイーンズ・ブラッド」には、レッドXIIIを中心とする新たな物語と特殊ルール「ルールブレイク」が加わる。浜口直樹ディレクターは、『リバース』のミニゲームが多いという意見を把握しているとしたうえで、遊びの豊富さを維持しながら、難度設定やスキップ機能によって物語を進めやすくする方針を示している。

原作30周年に明かされる物語の行方
リメイクシリーズの原点となる『ファイナルファンタジーVII』は1997年1月に発売され、2026年6月時点で世界累計販売本数1,570万本以上を記録している。2027年は原作発売から30周年にあたり、その節目に三部作も完結を迎える。浜口氏は30周年との一致を偶然と説明しているが、第1作の発売から約7年、開発期間では10年以上に及ぶプロジェクトが同じ年に結着することになる。
「リベレーション」というタイトルには、隠されていた事実を明らかにするという意味が込められている。クリエイティブ・ディレクターの野村哲也氏によると、リメイクシリーズで深まった謎と、原作にも残されている謎を含め、『FFVII』シリーズ全体の真実を明らかにする命題を表した名称だという。物語の大筋と結末は一つに定められ、その過程にキャラクターの選択やクエストの攻略方法による体験差が生まれる。
発売後には「Story DLC1 セフィロス」と「Story DLC2 ヴィンセント&タークス」も予定され、2027年冬以降から2028年春頃までに順次配信される。本編がクラウドたちの物語をどのように締めくくり、追加エピソードが敵対人物や周辺人物の視点をどう補うのかによって、三部作全体の見え方も変わり得る。原作から受け継いだ物語とリメイクシリーズで加えた展開を一つの結末へどう導くのかに、10年以上にわたる開発プロジェクトの集大成が表れることになる。

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