WEB3業界動向

X、「Cashtags」を米国・カナダで提供 暗号資産をコントラクトアドレスから識別

センチメンタルな岩狸

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サムネ


米国とカナダのiPhone版で提供開始

SNSのXでプロダクト責任者を務めるNikita Bier氏は4月15日、株式や暗号資産の情報を投稿と結び付ける「Cashtags」の提供を、米国とカナダのiPhone版で開始したと自身の公式Xで明らかにしました。株式の銘柄コードに加え、暗号資産ではコントラクトアドレスを使って対象資産を特定できるようになります。

利用者がCashtagやコントラクトアドレスを投稿または検索すると、Xが該当する株式や暗号資産を候補として表示します。対象資産を選び、投稿内のCashtagをタップすると、Xアプリを離れずに価格チャートや関連投稿を確認できます。

従来からXでは、銘柄コードの前にドル記号を付けたCashtagが金融情報の検索に使われてきました。今回の機能強化により、投稿を集めるための記号にとどまらず、価格データや特定の金融資産を結び付ける役割が加わった形です。


同名トークンの混同を抑える仕組み

株式では銘柄コードによって企業を識別できますが、暗号資産では同じ名称やティッカーを使うトークンが複数存在する場合があります。そのため、名称や記号だけで検索すると、利用者が意図した資産とは異なるトークンの投稿や価格情報が表示される可能性があります。

Cashtagsがコントラクトアドレスに対応することで、利用者はブロックチェーン上に発行された特定のトークンを選択し、その資産に関する価格情報や投稿を確認しやすくなります。暗号資産市場では、知名度の高いトークンと似た名称を使う資産も多いため、コントラクトアドレスを通じた識別は情報の混同を抑えるうえで重要です。

一方、Xが表示する資産情報や関連投稿が、そのトークンの信頼性や安全性を保証するわけではありません。Cashtagから価格や投稿を確認できるようになっても、利用者は発行元やコントラクトアドレス、流動性などを個別に確認する必要があります。


カナダではWealthsimpleへの取引導線も試行

カナダでは、オンライン証券サービスを提供するWealthsimpleとの連携も始まりました。対象のCashtagをタップするとWealthsimpleのアプリやWebページへ移動し、同サービスが対応する株式などの詳細を確認したうえで取引できます。

ただし、取引がXアプリ内で完結する仕組みではありません。売買注文や口座管理はWealthsimple上で行われ、Xは金融情報から取引サービスへ移動する入口として機能します。米国では提供開始時点で同様の取引導線は導入されておらず、価格チャートや関連投稿の表示が中心です。

Bier氏は、Cashtagsを金融・暗号資産コミュニティ向けの機能強化に向けた第一歩と位置付けています。X上では企業や投資家、暗号資産プロジェクトが日常的に情報を発信しており、その投稿から価格確認や取引サービスへの移動までをつなげることで、金融情報を閲覧するSNSから投資行動の起点へ利用範囲を広げる狙いがうかがえます。

今後はWeb版やAndroid版、米国とカナダ以外の地域にも展開する方針が示されています。ただし、対象地域や提供時期、他の金融事業者との連携については明らかにされておらず、各国の規制に対応しながら、どこまで金融機能を広げられるかが注目されます。

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