
売買時に限られていたPayPay連携を拡大
Binance JapanとPayPayは4月9日、PayPayマネーを通じて、Binance Japanのアカウントへ日本円を事前に入出金できるサービスを開始しました。暗号資産の売買注文とは切り離して資金を移せるようになり、あらかじめ入金した日本円を販売所や取引所での売買に利用できます。
両社は2025年11月から、暗号資産を購入する際にPayPayマネーから必要な金額を入金し、売却した日本円をPayPayマネーへ受け取れるサービスを提供していました。ただし、従来の仕組みは購入や売却のタイミングで利用するもので、Binance Japanのアカウントへ先に日本円を入れておくことには対応していませんでした。
今回の機能拡大により、利用者はPayPayマネーから日本円を事前に移し、Binance Japanのアカウント内に残高を用意できます。そのため、その場で暗号資産を購入する用途に加え、事前に設定した条件で売買する指値注文や定期購入、取引所の注文板を使った板取引にも利用できるようになりました。
入出金は原則24時間利用可能
PayPayマネーを通じた入出金は、メンテナンス時間を除き、原則365日24時間利用できます。Binance Japanのアカウントから出金した日本円はPayPayマネーとして即時に反映されるため、銀行口座を経由せず、PayPay残高へ戻すことが可能です。
入金と出金の手数料はいずれも110円で、利用者が指定した金額から差し引かれます。例えば、PayPayマネーから1,000円を入金した場合、110円を差し引いた890円がBinance Japanのアカウントへ反映されます。1,000円を出金する場合も、PayPayマネーへ反映される金額は890円です。
なお、暗号資産の購入と同時にPayPayマネーから入金する従来のサービスは引き続き利用でき、こちらの入金手数料は無料です。すぐに販売所で購入する場合は従来のサービスを利用し、指値注文や板取引に備えて日本円を用意する場合は事前入金を使うなど、取引方法に応じて選べる構成となっています。
本人確認とアカウント連携が必要
事前入出金サービスを利用するには、Binance JapanとPayPayの双方で本人確認を完了し、Binance Japanアプリ上でPayPayとのアカウント連携に同意する必要があります。対象となる残高はPayPayマネーに限られ、PayPayマネーライトは利用できません。
入出金額にも下限と上限が設定されています。Binance Japanへの入金は1,000円からで、上限は24時間当たり30万円、30日間で100万円です。出金も下限は1,000円となっており、上限は24時間当たり100万円、30日間で200万円に設定されています。
PayPayは2025年にBinance Japanへ出資し、同社を持分法適用会社とした後、暗号資産取引とPayPayマネーを結ぶサービスを段階的に広げてきました。最初の連携は購入・売却時の資金移動に限られていましたが、事前入出金への対応によって、取引の準備から売却後の資金受け取りまでをPayPayマネーと接続する形に拡大しています。

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