
販売所・積立・貸暗号資産でZPGに対応
コインチェックは2026年8月31日、三井物産デジタルコモディティーズが発行する暗号資産「ジパングコイン(ZPG)」の取扱いを開始しました。Coincheck販売所のウェブサイトとアプリで購入・売却できるほか、CoincheckつみたてとCoincheck貸暗号資産サービスにも対応します。Coincheck取引所での売買やZPGの送金・受取は対象外です。
ZPGは発行量と同量の金現物を裏付けとして確保し、1ZPGが金現物1グラムと同等の価値になるよう発行される暗号資産です。コインチェックが公表した仕様ではトークン規格に「ERC-20F」を採用し、コンセンサスアルゴリズムはEthereum Mainnetに準拠するPoSとされています。金価格への連動を目指す資産を暗号資産交換業者の販売所から購入できるため、現物金や金ETFとは異なる形で金価格への投資機会を提供します。
取扱開始に合わせ、コインチェックは9月30日までZPG購入者向けキャンペーンも実施します。事前にエントリーし、Coincheck販売所でZPGを5万円以上購入した利用者を対象に、購入額5万円ごとに1口として、年率約200%相当・満期30日のZPGが当たる抽選を行います。賞品は最大1,000口で、期間中に購入したZPGと同量以上を賞品付与日まで保有することなどが条件となります。
miyabiからパブリックチェーンへ、流通基盤を拡大
ZPGは2022年2月に一般利用者向けの取引を開始し、当初はbitFlyer Blockchainが開発したプライベート型ブロックチェーン「miyabi」を基盤としていました。その後は国内の取扱業者を増やし、同年12月にはbitFlyerでも販売所での取扱いが始まるなど、暗号資産交換業者を通じた流通を広げてきました。
その基盤が大きく変わり始めたのが2026年です。三井物産デジタルコモディティーズは4月、ZPGシリーズをパブリックチェーンへ広げるマルチチェーン展開を発表し、第1弾としてEthereumのレイヤー2「OP Mainnet」を採用しました。GMOコインでは同月からZPGに加え、銀価格への連動を目指すZPGAG、プラチナ価格への連動を目指すZPGPTの取扱いを開始し、販売所や積立、貸暗号資産に加えて、一定の条件下で預入・送付にも対応しています。
コインチェックが公表したZPGの仕様はERC-20F、Ethereum Mainnet準拠となっており、OP Mainnetを採用するGMOコインとはネットワークや利用できる機能が異なります。miyabiを中心としていたZPGは、取扱業者や用途に応じて複数のブロックチェーンを活用する形へ移行しており、Coincheckへの追加も流通経路を広げる一連の動きに位置付けられます。
金投資への関心が続くなか、購入経路も多様化
ZPGの流通拡大は、世界的に金への投資需要が高水準で推移する時期と重なっています。World Gold Councilによると、2026年上期の世界の金需要は2,522トンと前年同期比2%増となり、金額ベースでは過去最高の3,800億ドルに達しました。地政学的な不透明感やインフレへの警戒が続くなか、金は資産保全先の一つとして引き続き投資家の関心を集めています。
こうした市場環境のなか、暗号資産交換業者からZPGを購入できる場所が増えることで、金価格への連動を目指す資産へのアクセス方法も広がっています。Coincheckでは売買に加えて積立や貸暗号資産を利用できるため、長期保有を想定したサービスとの組み合わせも可能です。GMOコインが一定条件下で預入・送付まで提供していることを踏まえると、今後は取扱業者の数に加え、それぞれがどこまでZPGの利用機能を広げるかも重要になります。
三井物産デジタルコモディティーズは、ZPGシリーズのSolanaへの展開も計画しています。miyabiからパブリックチェーンへと流通基盤を広げ、国内取引所での購入経路も増えるなか、次に問われるのは複数チェーン上のZPGが送金や外部サービス、決済などの用途へどこまで接続していくかです。Coincheckへの追加はその入口を広げる動きとなり、今後のマルチチェーン展開が実際の利用範囲の拡大につながるかが焦点となります。
公式発表:コインチェック

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