
v1.72導入後のガス処理不具合などが停止要因に
Sui Foundationは2026年5月31日、Suiメインネットが5月28日と29日に計3度停止した原因と復旧対応を公表しました。最初の2件は、Sui v1.72で導入されたアドレス残高機能「Address Balances」と、ガス課金ロジックの相互作用に起因するクラッシュ不具合が原因だったと説明しています。
Suiは、Move言語を採用するレイヤー1ブロックチェーンです。v1.72では、コインオブジェクトを使わずにガスを支払えるAddress Balancesが導入されました。Sui Foundationによると、アドレス残高とコインを組み合わせるガス支払いの処理で、特定条件下において残高処理に不整合が生じたとされています。
1回目と2回目は同じ系統のガス課金バグ
1回目の停止は、米太平洋時間5月28日午前7時ごろに発生し、午後1時30分ごろに復旧しました。Sui Core Teamは暫定修正を提案し、十分な数のバリデーターが適用したことでネットワークは再開しました。
2回目の停止は、5月29日午前5時ごろに発生しました。前日の暫定修正には、低い確率で再び停止を引き起こす既知の問題が残っており、同じ根本原因に関連する別のパターンが発生したとされています。その後、チームはより堅牢な修正を用意し、バリデーターの適用後にネットワークを復旧させました。
3回目はエポック変更時のランダムネス処理が影響
3回目の停止は、5月29日午後1時30分ごろから午後7時20分ごろまで発生しました。原因はガス処理と異なる潜在的な不具合で、バリデーターの再起動後、オンチェーンランダムネスに関するDKGの状態がディスクに保存されず、次のエポック変更を完了できなくなったことでした。
Sui Foundationは、停止中にユーザー資産へのリスクは生じず、再開時に確定済み取引の巻き戻しも発生しなかったと説明しています。バリデーターは、ガス課金バグとランダムネス状態のバグに対応し、ネットワーク活動は再開したとしています。
今後はガス処理と障害封じ込めの改善へ
Sui Foundationは今回の教訓として、エポック変更時の耐障害性、ガス課金ロジックの品質向上、障害の影響範囲を抑える仕組みの強化を挙げています。
今回の停止は、v1.72で導入された新機能と既存の処理が組み合わさった際に発生しました。Sui Foundationは今後、同様の入力や処理の不整合がネットワーク全体の停止につながらないよう、ガス処理や障害封じ込めの改善を進める方針です。
公式発表:Sui公式ブログ

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