
MoonPayがDawn Labsを買収
法定通貨と暗号資産をつなぐ決済インフラを提供するMoonPayは5月11日、AIと金融市場に焦点を当てた応用研究ラボDawn Labsを買収し、AIネイティブな取引支援ツール「Dawn CLI」を発表しました。Dawn CLIは、ユーザーが英語で取引戦略を入力すると、調査、コード生成、シミュレーション、対応する取引会場での実行までを支援するツールです。
Dawn Labsは2025年にNeeraj Prasad氏が設立した企業です。買収により、Prasad氏とDawn LabsのチームはMoonPayに加わり、Prasad氏はMoonPay LabsのChief Engineerに就任します。買収額などの条件は未公表です。
Dawn CLIで取引戦略の作成を支援
MoonPayによると、Dawn CLIは自然言語入力、関連データや市場シグナルの調査、取引戦略コードの生成とバックテスト、ユーザー指示に基づく継続的な取引実行を扱います。主な対象領域として、PolymarketやKalshiのような予測市場プラットフォームが挙げられています。
予測市場では、SNS上の情報、複数市場の価格差、自動化された戦略を組み合わせる動きがある一方、高性能な取引に必要なインフラは分散しており、手作業が多く、技術的にも複雑だと説明されています。Dawn CLIは、こうした調査、戦略作成、検証、実行の流れを一つのワークフローにまとめる位置づけです。
なお、Dawn CLIの対象は「対応する取引会場」とされ、具体的な対応先や提供範囲はサービス側の案内に沿って確認する必要があります。AIが取引を支援する構成のため、実行前の確認や取引上限、対応市場の範囲も利用時の焦点になりそうです。
AIエージェント向け金融インフラを拡張
MoonPayは、これまでオンランプAPI、MoonPay CLI、Ledgerのハードウェア署名を使うMoonPay Agents、ステーブルコインを使えるMoonAgents Card、Open Wallet Standardなどを展開してきました。Dawn CLIは、その流れの中で、AIエージェントやユーザーが金融取引に関わるための取引側インフラを補うサービスです。
今回の買収により、MoonPayの事業領域は決済やウォレット連携から、AIを使った調査、戦略作成、取引実行の支援へ広がります。予測市場は情報更新が速く、取引判断に使うデータも多いため、今後は対応会場の広がりや、ユーザーによる実行内容の管理範囲が問われます。
公式発表:PR Newswire

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