
対象ステーブルコインをSUIなしで送金可能に
レイヤー1ブロックチェーン「Sui」を支援するSui Foundationは5月20日、Suiメインネット上で、対象ステーブルコインをガス代無料で送金できる機能を提供開始したと発表しました。これにより、利用者はUSDCなどの対応ステーブルコインを送る際、ウォレットにSUIトークンを保有していなくても送金できます。
対象には、USDC、USDsui、suiUSDe、AUSD、FDUSD、USDB、USDYが含まれます。Suiは今回の機能について、対応ステーブルコインの個人間送金や一括送金に対応する、プロトコル側の新機能と説明しています。
一時的な手数料補助ではなくプロトコル側で対応
今回のガス代無料送金は、外部事業者が手数料を肩代わりする一時的なキャンペーン型の仕組みとは異なり、Suiのプロトコル側で対応する機能です。Sui上で対象ステーブルコインを送金する場合、現在の送金手数料は0.00ドルになるとされています。
一方で、無料化の対象範囲は限定されています。SUIの送金、対象外トークンの送金、NFTミント、スワップ、アプリ操作などには通常のガス代が必要です。また、Suiの公式ドキュメントでは、ネットワーク混雑時には通常のガス代を支払う取引が、ガス代無料のステーブルコイン送金より優先されると説明されています。
Fireblocksも対応、決済利用の拡大を想定
デジタル資産インフラ企業Fireblocksは、今回のロールアウトに先立ち、この機能への統合を行っています。Fireblocksは、企業や金融機関向けにカストディ、決済、トークン化、会計、コンプライアンス関連機能を提供する企業です。
Suiは、ステーブルコイン送金時に別途SUIを用意する手間をなくすことで、企業の決済フロー、ウォレット、AIエージェントによる自律決済、少額決済などでの利用を想定しています。Suiによると、同ネットワークのステーブルコイン送金量は、2025年8月以降で累計1兆ドルを超えています。
今回の対応により、Sui上では対象ステーブルコインの送金時に、送金用のSUI残高を事前に用意する必要がなくなります。利用者にとっては、ステーブルコインを送るために別トークンを準備する手間が減り、ウォレットや決済サービスにとってもオンチェーン送金を導入しやすくなることが期待されます。
公式発表:Sui Foundation 公式ブログ

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