
TONE-IN SDKでAge Tech市場へ参入
通信・インターネット関連サービスを手がけるフリービットは5月25日、シニアのスマートフォン利用支援を想定した統合型Age Techソリューション「TONE-IN SDK」を発表しました。27年間にわたり蓄積してきた特許取得済みの独自技術群をパッケージ化し、外部事業者のアプリやサービスに組み込めるSDKとして提供します。
TONE-IN SDKは、同社の非中央集権型プラットフォーム「Portfolia」をAge Tech領域向けに応用する取り組みです。Age Techは、加齢やライフステージの変化に伴う課題をテクノロジーで支援する分野で、フリービットはシニアのスマホ利用やデジタルサービス利用を支える基盤として展開します。
DIDやAI Connectorでスマホ利用を支援
TONE-IN SDKには、W3C準拠のDIDウォレット、EVM互換のモバイルブロックチェーン「Trusta」、SDN技術「Emotion Link」、AIサービスと接続する「AI Connector」などが含まれます。事業者はこれらをライブラリとしてアプリに組み込み、サポートセンター、家族、AIソリューションなどを連携させたシニア向け支援機能を実装できるとしています。
背景には、シニア層のスマホ利用拡大と、操作や設定に関するサポート需要があります。MMD研究所の調査では、60〜79歳のスマートフォン所有者の72.4%が、スマホに関するトラブルや困りごとを経験したと回答しています。フリービットは国内のスマホを持つシニアを約3,000万人とし、そのうち約2,170万人にスマホ利用上の困りごとがあると説明しています。
TONE-IN SDKでは、画面共有や遠隔支援を組み合わせ、利用者がアプリ内から支援を受けやすい環境を整えるとしています。また、同社は同SDKについて、分散ID技術を活用することで、フリービットが利用者の個人情報を取得・保存しない構成だと説明しています。DIDや検証可能な証明、SDN技術を用い、本人性や権限を確認しながら支援できる仕組みを目指します。
トーンモバイルから多領域へ展開
フリービットは2026年5月以降、まずグループのMVNOサービス「トーンモバイル」の既存サービスアップデートとしてTONE-IN SDKを投入するとしています。その後、通信サービスに加え、ヘルスケア、エンターテインメントなど複数領域への展開を進める方針です。
同社は中期事業方針「SiLK VISION 2027」で、「通信生まれのweb3実装企業」を掲げています。今回のTONE-IN SDKは、通信、DID、ブロックチェーン、AIを組み合わせ、シニア向けのデジタル利用支援を外部サービスにも広げる取り組みです。今後は、トーンモバイルでの導入範囲に加え、外部事業者がどの分野で同SDKを採用するかが焦点になりそうです。
公式発表:freebit 公式サイト

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