
韓国でTether関連の商標を出願
米ドル連動型ステーブルコイン「USDT」などを発行するTetherは、韓国で複数の商標登録を出願したと報じられました。韓国特許情報検索サービス(KIPRIS)の情報を基にした韓国報道によると、出願は計7件で、Tetherのロゴや金連動型トークン「Tether Gold(XAUT)」に関する商標が含まれています。
Tetherは、USDTを中心に複数の法定通貨や資産に連動するトークンを展開するステーブルコイン発行企業です。公式サイトでは、Tetherトークンは複数のブロックチェーン上で発行され、米ドル、メキシコペソ、金に対応するトークンを提供していると説明されています。
KRWTやWONTETHER関連名称も出願対象に
報道では、今回の出願対象として「QVAC」「USDT0」「USAT」などの名称に加え、「KRWT」「WONTETHER」といった韓国ウォンを想起させる名称も挙げられています。KRWは韓国ウォンの通貨コードであり、WONTETHERも韓国ウォンとTetherブランドを組み合わせた名称として受け止められています。
ただし、確認できている範囲は商標出願であり、韓国ウォン連動型ステーブルコインの発行時期、韓国拠点の開設、現地規制当局の承認に関する具体的な発表は確認されていません。商標出願は将来のサービス名やブランド保護のために行われる場合もあり、現時点ではブランド保護や名称確保の段階にとどまります。
韓国のステーブルコイン制度議論が背景に
韓国では、デジタル資産基本法をめぐる議論の中で、海外ステーブルコイン発行体に対し、国内で流通事業を行う場合の拠点設置や承認手続きが論点になっています。こうした制度整備の動きに合わせ、海外発行体が韓国で商標やブランドを保護する動きが注目されています。
Circleも韓国でUSDCやEURCなどに関する商標出願を行っており、2026年4月には同社CEOのJeremy Allaire氏が韓国を訪問し、現地金融機関や暗号資産取引所と協議したことが報じられています。今回のTetherの商標出願は、韓国でステーブルコインの制度設計が進む中、海外発行体が現地市場を意識してブランド保護を進める動きとして整理できます。

コメント