
柑橘接ぎ木NFTが育成2年目へ
農業と新技術を組み合わせた取り組みを行うMetagri研究所を運営する農情人は2026年6月15日、「選べる柑橘接ぎ木NFT」プロジェクトが、2025年4月の接ぎ木実施から1年を迎えたと発表しました。
同プロジェクトは、シークワーサーの成木を台木に、希少柑橘「あすみ」「あすき」を接ぎ木し、NFTホルダーが生育情報や農家の栽培判断を共有しながら収穫を目指す取り組みです。対象樹のオーナー権はNFTとして記録され、ホルダーは樹の成長過程を見守りながら、将来的に収穫された柑橘を受け取る予定です。
ホルダー全員の賛成で収穫を延期
当初の収穫予定は2027年春でしたが、接ぎ木2年目は枝葉や樹勢の成長を優先するため、2028年春へ延期されました。農情人によると、2026年3月に栽培担当の農家から延期提案があり、NFTホルダー全員が2028年春案に賛成したとしています。
この1年では、雹による作業中断、害虫対応、少雨、収穫時期の見直しなど、果樹栽培で起きるリスクや判断もホルダーに共有されてきました。早期収穫を急ぐよりも、樹の状態を優先する判断を農家とホルダーが共有した点は、農産物とNFTを組み合わせる取り組みならではの特徴といえます。
生育過程まで共有する農業NFT
「選べる柑橘接ぎ木NFT」は、農情人が自社調べで世界初の試みと説明しているプロジェクトです。栽培は農家のトヤマミカンが担い、収穫できた柑橘はオーナー本人へ届ける予定です。
NFTを単なるデジタル所有証明として扱うだけでは、農業との接点は見えにくくなります。今回の事例では、生育過程、天候や害虫への対応、収穫時期の変更までホルダーに共有されており、農産物が育つ時間そのものを参加体験に組み込んでいる点が特徴です。
収穫予定は2028年春へ延びましたが、今回の延期はプロジェクトの中止ではなく、樹の成長を優先するための判断です。ホルダーは今後も、農家の栽培判断や樹の状態を確認しながら、希少柑橘の収穫を待つ形になります。
公式発表:農情人 PR TIMES

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