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SUSHI BUS、東京観光に回転寿司を組み込む 20席の周遊サービスが10月10日開始へ


東京駅近くから約70分、寿司食べ放題付きで周遊

株式会社SUSHI BUSは10月8日、2階建てバスに回転寿司レーンを設置した観光サービス「SUSHI BUS」を、2026年10月10日から東京都内で運行すると発表した。東京駅近くの鍛冶橋駐車場を発着し、約70分の周遊中に寿司の食べ放題を提供する。客席は2階の20席で、大人料金は飲み物を含めて税込1万6000円からとなる。

運行は11時、13時、15時、17時、19時出発の1日5便を計画し、車両点検などによる不定休を設ける。銀座や浅草などの観光名所を巡るルートは天候や時間帯、道路状況を考慮して決め、雨天時には透明な開閉式ルーフを閉じる。食事と車窓観光を一つの乗車時間に組み合わせ、バスに乗ること自体を観光体験として販売する。


寿司バス


コース料理から食べ放題へ、レストランバスの体験を再構成

食事をしながら街を巡るレストランバスには、国内で約10年の蓄積がある。WILLERは2016年に新潟市で運行を始め、2018年には東京で通年運行を開始した。東京での開始当初はフレンチのコース料理を提供し、ランチは約2時間半、ディナーは約3時間の行程を設定していた。

SUSHI BUSは、この先行事例に対して食事の提供方式と所要時間を変えている。料理を順番に提供する形式から、乗客がレーンを流れる寿司を選ぶ形式へと組み替え、約70分にまとめた。街並みを眺めながら食事を楽しむ従来の体験に、寿司が回る車内の光景を加えた点が違いとなる。時間設定の面でも、旅行や外出の予定に組み込みやすいサービスと捉えられる。

同社が掲げる「世界初」は、オープントップバスに回転寿司レーンを設置・提供するサービスを対象とした、2026年8月の同社Web調査に基づく。先行事例との比較から見える新規性は、既存の観光車両に回転寿司の設備と提供方式を組み込んだ点にある。日本の食文化として知られる寿司を、東京の景観と同時に楽しむ体験へ展開した試みと位置づけられる。



約2年半の開発で、走行中の食事提供に対応

この仕組みを実現するまでには、2024年4月の構想から約2年半を要した。WILLER ACROSSの厨房付きレストランバスを改装し、寿司コンベアを手がける北日本カコーとレーン導入に向けた検証を重ねた。寿司は1階のキッチンで作り、車内エレベーターで2階へ運んでからスタッフがレーンへ流す。既存車両の活用により、厨房付き2階建てバスを新たに製造する際の費用や時間、設備づくりの課題に対応したという。

乗客が気になる走行中の揺れについて、運営会社は急ブレーキを想定した試験を含めて100回以上のテストを行い、寿司を安定して流せる仕様を確保したと説明する。厨房での作業も走行を前提に調整しており、豊洲市場の仲卸業者から仕入れる10〜15種類のネタは、指定重量にカット済みのものを使用する。車内での仕込みを減らす工夫とレーンの検証を組み合わせ、移動空間で食事を提供する体制を整えた。


寿司バス


訪日客向けの企画に国内客も反応、販売経路を整備

主な想定客は訪日外国人旅行者だが、運行前の予約には国内客も反応している。運営会社によると、9月30日の受付開始から5日間の予約者は日本人が約7割を占め、10月8日の発表時点では完売する便も出ていた。初期の予約に限られるものの、東京での新しい食事・観光体験として、国内客にも関心が広がっている。

こうした国内需要を受け止めつつ、海外からも予約できるよう、Japanticketがオンライン旅行代理店への掲載・運用と、中国の口コミサイト「大衆点評」での情報発信を支援する。各販売経路から入る予約はエビソルの管理システム「ebica」に集約し、空席情報を自動更新する仕組みだ。定員が20席に限られるため、海外への販路拡大と座席管理を連携させ、複数の窓口で予約を受け付ける体制を整えている。


寿司バス


東京での運営体制を、増車と他都市展開につなげる

事業ではSUSHI BUS社が企画・集客・現場運営、WILLER ACROSSが車両貸与・改装・運行支援、アイビーエスが日常のバス運行を担う。WILLER ACROSSは2024年8月時点で、レストランバスの提供実績が23都道府県43プロジェクトに達したと公表しており、車両や運行ノウハウを異なる観光企画に活用してきた。SUSHI BUSも、この蓄積に新たな食事体験を組み合わせた事例となる。

SUSHI BUS社は2027年中の増車を検討し、大阪や京都など主要観光地への展開も目指している。東京での運行を通じて、回転寿司と周遊観光を組み合わせた体験が国内客と訪日客にどう受け止められるか、運行前の関心が継続的な予約につながるかが、今後の事業展開を見据えた注目点となる。


公式発表:SUSHI BUS PR TIMES

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