
700件超の応募から選ばれた一杯
スターバックス コーヒー ジャパンは9月24日、ポケモンとの初のコラボレーションを30日から始めると発表した。全国の店舗(一部を除く)で「ピカチュウ ハニークリーム ラテ」を販売し、描き下ろしアートを使った全41アイテムのグッズを店舗と公式オンラインストアで展開する。ポケモンの誕生とスターバックスの日本上陸から、ともに30年を迎えた年の企画となる。
ラテの開発では、全国のバリスタを対象に「ポケモン+スターバックス バリスタバトル」を開いた。700件を超えるレシピの応募から6人が最終選考に進み、約6か月かけてそれぞれの案を磨いた結果、郡山安積店の新田純子氏が考案した一杯が選ばれた。審査には株式会社ポケモンの石原恒和社長も参加。スターバックスが公開した大会の取材記事によると、出場者は味や見た目に加え、自身とポケモンとの関わりをどう飲み物に表現したかをプレゼンした。

新田氏のラテは、はちみつの色をピカチュウの黄色に重ね、ホイップの上に赤いほっぺをイメージしたハート型のトッピングを添えた。キャラメルの風味とエスプレッソを組み合わせたアイス飲料で、販売するのはTallサイズのみ。価格は持ち帰り678円、店内利用690円となる。販売期間は10月8日までを予定しており、購入者には1杯につきオリジナルステッカーを1枚配布する。ドリンクの一時的な欠品や早期終了、ステッカーの配布終了もあり得る。
30周年の取り組みと重なる、コーヒーへの入口
ポケモンは1996年2月の『ポケットモンスター 赤・緑』発売から30周年を迎えた。スターバックスも同年8月に東京・銀座で日本1号店を開き、今年が日本上陸30周年に当たる。同社は周年企画として過去に人気を集めたフラペチーノを再展開する一方、若い世代と共同開発した「クリア コーヒー」など、新たな飲み手との接点を探る商品も発売してきた。
「クリア コーヒー」の開発では、苦みへの不安からコーヒーを選びにくい若い世代の声を取り入れた。今回のラテも、親しみのあるピカチュウの姿とはちみつやキャラメルの甘さを、エスプレッソを使った一杯に結び付けている。商品づくりの経緯を踏まえると、ポケモンへの関心をコーヒーを試す機会につなげられるかが、飲料企画としての注目点だ。
その役割を担う一杯が、店舗で客と接するバリスタの案から生まれた点にも意味がある。スターバックスのインタビューで石原社長は、客との会話から商品が生まれる同社の文化に関心を示した。社内企画で競ったレシピを全国向けの商品に仕上げる流れは、ポケモンの世界観をスターバックスの接客や商品開発に重ねる試みとして捉えられる。

販売場所で異なるグッズ、発売後の反応は
一乗ひかる氏が描き下ろしたグッズのアートには、ピカチュウやイーブイ、フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメとバリスタが、コーヒーを通じて交流する場面などが登場する。そのデザインを使ったリユーザブルカップとスターバックス カードは全国の店舗(一部を除く)で販売し、ステンレスボトルやマグ、ポーチ、トートバッグなどは公式オンラインストアで扱う。デジタルカードやStarbucks eGiftも用意され、贈り物としてコラボレーションに触れることもできる。
商品によって販路が分かれるため、購入条件にも違いがある。店頭のコラボ商品は9月30日から10月2日まで、飲料を除き1人につき各商品1点まで。オンラインストアは30日午前6時ごろの販売開始を予定し、初日は1会計につき各商品1点まで購入できる。アクセスが集中した際は購入画面への案内に「待合室」を使用するため、欲しいグッズが決まっている場合は、取扱先を事前に確認しておきたい。
ラテの販売予定は10月8日までと短く、グッズも在庫がなくなり次第終了する。発売直後は限定品の動向に目が向きやすいが、飲料企画としては、ポケモンをきっかけに来店した人がバリスタ考案のラテをどう受け止めるかにも注目したい。キャラクターとの出会いが、店頭でコーヒーを味わう体験へとつながるかが、この初コラボレーションの見どころとなる。
公式発表:スターバックス

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