
宝島社・TOPPAN・WAKAが共同制作
株式会社WAKAは10月30日、宝島社、TOPPANと共同で企画・制作した『うんちーずたちを救え! 最強生物から逃げるゲーム』を、同日午前10時からRobloxで公開すると発表した。宝島社の玩具ブランド「宝島社トイズ」にとって初のオンラインゲームで、実物の商品として展開してきたキャラクターを、探索や収集を楽しむゲームへと広げる。
TOPPANが企画・ディレクション、WAKAが一部企画・開発・運営、宝島社トイズが原作監修を担当した。基本プレイは無料でゲーム内アイテム課金があり、PC、スマートフォン、タブレットなどのRoblox対応端末で利用できる。対応言語は日本語と英語で、その他の言語にはRoblox標準の自動翻訳機能を利用する。
図鑑収集を軸に探索と逃走を組み合わせる
プレイヤーは森・海・火山の3ステージで、巨大生物から逃げながら「うんちーず」を救出する。助けたキャラクターは最大3体まで連れて移動でき、チェックポイントの扉を通過すると図鑑に記録される。シリーズを横断した全53種が登場し、ステージごとに出会える種類が異なるため、図鑑の完成には各エリアの攻略が必要となる。
道中では、シェルターに隠れる、ツタを登る、倒れてくる木をよけるなど、地形や仕掛けに応じた行動が求められる。収集を進めるには逃走アクションもこなす必要があり、キャラクターを探す目的とステージ攻略が結び付いた設計だ。WAKAは、玩具を集める楽しさをゲームに取り込み、遊びを通じた愛着の形成を目指したとしている。

玩具の販売基盤をオンラインへの入り口に
原作の「うんちーず」は、うんちをモチーフにした柔らかな玩具で、開封するまで種類が分からない商品として展開されてきた。色が変わる、光る、飛び出すといった仕掛けを持つ商品もあり、宝島社の2025年11月20日の発表によると、シリーズ累計43万部を突破していた。
宝島社トイズ全体では、2025年8月の本格始動から約1年で、全商品の累計発行部数が500万部を超えた。2026年8月の「TOKYOおもちゃショー」では本作の概要動画を初公開し、10月30日の配信を予告しており、玩具事業の拡大と並行してデジタル展開を準備してきた。
この販売基盤をゲームへの誘導に生かす計画もある。宝島社のブランド開発局長・清水弘一氏は、9月公開のインタビューで、配信開始以降の商品パッケージにQRコード付き小冊子を付け、玩具の購入者とRoblox利用者を相互に呼び込む狙いを説明した。書店やコンビニなどでの購入をオンラインの遊び場につなぐ仕組みであり、事業面では、商品を手に取った後の顧客接点を広げる施策と位置付けられる。

ブランドのゲーム化、商品との連携と運営が評価点に
Robloxを通じてブランドとの接点をつくる事例は、他業種にもある。ビームスは2026年8月、WAKAと共同制作した『マネキンから服を集めろ!』を公開し、ファッションアイテムの探索・収集を通じた次世代との接点づくりを掲げた。玩具業界では、米マテルが2025年10月にRobloxとの協業拡大を発表し、「Monster High」など自社ブランドのゲーム展開を打ち出している。
これらの事例と照らすと、本作は玩具IPをゲームへ展開する流れに位置し、商品パッケージを利用者の入り口に据える計画まで含む取り組みとして捉えられる。宝島社は配信後も新キャラクターの追加など定期更新を予定しており、商品との連携に加え、公開後の運営も事業を支える要素となる。
今後の事業評価では、玩具からゲームに訪れた利用者が遊び続けるか、更新によって再訪を促せるかが重要になる。図鑑を完成させるまでの過程と、その後も遊びたくなる更新をどう設計するかが、商品をきっかけに生まれた接点を育てる鍵となる。
公式発表:WAKA

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