
3機種を8月7日に発売、最上位は29万6780円から
サムスン電子ジャパンは7月22日、折りたたみスマートフォン「Samsung Galaxy Z Fold8 Ultra」「Samsung Galaxy Z Fold8」「Samsung Galaxy Z Flip8」のSIMフリーモデルを日本で発売すると発表した。対象店舗では7月23日午前9時から予約を受け付け、8月7日に販売を開始する。IIJmioも発売日から取り扱うが、事前予約は実施しない。
Samsungオンラインショップにおける税込価格は、Galaxy Z Fold8 Ultraが29万6780円から、Galaxy Z Fold8が26万9880円から、Galaxy Z Flip8が19万2680円からとなる。予約購入キャンペーンでは、Fold8 UltraとFold8の購入者に1万5000円相当、Flip8の購入者に7000円相当のポイントを付与する。特典を受け取るには、対象店舗で予約・購入した後、Samsung Walletアプリから期間内に応募する必要がある。
サムスンは新たな製品構成で、横折り型を従来路線の最上位モデルと、幅広い画面比率を採用した軽量モデルに分けた。折りたたみ端末を一つの高級機として展開する形から、仕事や制作、映像視聴、読書といった用途に応じて選べる製品群へ広げる狙いが読み取れる。
Fold8 Ultraは作業性能、Fold8は日常的な使いやすさを追求
Galaxy Z Fold8 Ultraは、従来のGalaxy Z Foldシリーズに近い縦長の構造を受け継ぐ最上位モデルだ。約8.0インチのメインディスプレイ、約2億画素の広角カメラ、5000mAhバッテリーを搭載し、開いた状態の厚さを約4.1ミリ、重量を約215グラムに抑えた。大画面で複数のアプリを並べて操作する場面や、写真・動画の撮影から編集までを1台で進めたい利用者を想定した構成となる。
Galaxy Z Fold8は約7.6インチのメイン画面と約5.5インチのカバー画面を備え、重量は約201グラムとなる。従来機より短く横幅のある本体を採用し、閉じた状態では一般的なスマートフォンに近い10対16、開いた状態では電子書籍やゲームを表示しやすい4対3の画面比率を採用した。海外メディアのThe Vergeも実機について、写真で見る以上に持ちやすく、従来の細長いFoldとは異なる直感的な形状だと評価している。
両モデルの256GB版には2万6900円の価格差がある。Fold8 Ultraは望遠カメラや大容量バッテリー、大画面での作業性を優先する一方、Fold8は本体の軽さと映像・読書に適した画面比率へ重点を移した。Fold8を単純な低価格モデルとして設計せず、形状と利用場面を変えたことで、横折り型に関心を持ちながら従来機の大きさや重さを敬遠してきた層にも選択肢を示した。
Flip8はカバー画面の実用性を高める
縦折り型のGalaxy Z Flip8は、約6.9インチのメイン画面と約4.1インチのカバー画面を搭載し、重量を約180グラムに抑えた。カバー画面から通知やクイック設定、アプリ一覧にアクセスできるため、簡単な確認や操作であれば本体を開く回数を減らせる。また、外側の画面で構図を確認しながら約5000万画素の広角カメラを使えるため、セルフィー撮影の利便性も高まった。
The Vergeは、従来は追加設定が必要だったカバー画面上のアプリ操作が標準機能となり、閉じたままでも通常のスマートフォンに近い使い方が可能になったと評価した。一方、画面サイズや4300mAhのバッテリー、カメラ構成は前世代から大きく変わらず、米国価格が100ドル上昇した点も指摘している。
Flip8は、折りたたむと小さくなる端末から、閉じた状態でも日常的な操作をこなせる端末へ進化した。ただし、日本価格は19万円を超える。薄型化やAI機能の数だけを比べるより、カバー画面を通勤中や撮影時にどれほど活用できるかが、価格に対する評価を左右しそうだ。
成長が見込まれる市場で価格の壁に挑む
Counterpoint Researchは、2026年の世界折りたたみスマートフォン出荷台数が前年比21%増加すると予測している。市場の拡大が見込まれる背景には、端末の薄型・軽量化や折り目の改善に加え、複数メーカーによる製品投入の活発化がある。サムスンが先行者として築いた立場を維持するには、形状の新しさを日常的な利便性へ結び付ける必要がある。
海外メディアでは、Fold8の幅広い形状やFlip8のカバー画面に好意的な初期評価が出る一方、価格上昇や一部仕様の据え置きも指摘されている。Fold8 Ultraでは画面中央の折り目が目立ちにくくなったとの実機評価もあり、サムスンが折りたたみ端末に残る使い勝手の課題を少しずつ解消していることがうかがえる。
最上位のFold8 Ultraは約30万円、最も安いFlip8も約19万円からと依然として高価格帯にあるが、横折り型を2種類に分け、縦折り型の外側画面も実用性を高めたことで、用途に応じて選べる幅は広がった。iPhoneが国内市場で高いシェアを維持するなか、製品構成を拡充したGalaxyシリーズが折りたたみ端末への関心を取り込み、日本での存在感をさらに高められるかが注目される。
公式発表:Samsung

コメント