
Apple Storeの店頭とオンラインが対象
楽天カードは2026年8月3日、Apple Storeオンラインと対象のApple Store店舗でApple製品を購入する際、楽天カードの分割払い手数料を最大24回まで無料にしたと発表した。エントリーや事前登録は必要なく、購入時に対象となる分割回数を選択すれば適用される。
対象となるのはVisa、Mastercard、JCBブランドの楽天カードで、選択できる支払い回数は2回、3回、5回、6回、10回、12回、15回、18回、20回、24回となる。2回払いは通常から手数料がかからないが、今回の優遇では通常時に手数料が発生する3回以上の分割払いも0円となる。一方、アメリカン・エキスプレス・ブランドと、購入後に支払い方法を変更する「あとから分割払い」は対象外だ。
高額化するApple製品と分割需要
MacやiPhone、iPadは、上位モデルやストレージ容量、AppleCareの追加によって購入額が大きくなりやすい。楽天カードの通常の24回払いでは、利用額100円当たり16.32円の手数料が加わるため、20万円の商品であれば単純計算で3万円を超える負担が生じる。手数料が無料になれば、購入代金を複数回に分けながら、総支払額を一括払いと同水準に抑えられる。
こうした仕組みは、端末価格が上昇する中で、購入時の心理的な負担を和らげる効果もある。Apple公式ストアでは、SIMフリー端末の購入やApple Trade In、AppleCareとの組み合わせが可能だが、高額な代金を一度に支払う必要があれば、購入を先送りする利用者も出てくる。分割手数料を無料にすることで、Appleは製品価格を引き下げずに月々の支払額を抑えられ、カード会社側も高額決済を取り込みやすくなる。
Apple公式ストアで広がる0%分割
Appleは公式サイトで、オリコ、JCB、三井住友カード、楽天カードが発行する対象クレジットカードによる金利0%の分割払いを案内している。さらに、ペイディあと払いプランApple専用も用意しており、高額な製品を複数回に分けて購入できる環境は段階的に整えられてきた。
その中で楽天カードは、Apple Storeオンラインに加えて国内の対象店舗にも対応し、既存会員が新たな申し込みを行わずに利用できる。カード発行枚数が2026年3月末時点で3,387万枚を超えることを踏まえると、すでに楽天カードを保有する幅広い顧客層をApple製品の購入へつなげやすい。利用者にとっても、別の決済サービスへ登録する手間を省き、普段使っているカードで高額商品を分割購入できる点は利便性につながる。
楽天経済圏外の高額決済を取り込む
楽天カードは楽天市場をはじめとするグループ内サービスを軸に利用を広げてきたが、Apple Storeでの優遇は、楽天経済圏の外側で発生する高額決済を取り込む施策としても意味を持つ。Apple製品は1回当たりの購入額が大きいうえ、端末の買い替えや周辺機器の追加購入も見込まれるため、カード利用額の拡大や継続利用につながりやすい分野だ。
ただし、Apple Storeアプリでは分割払いを利用できないため、オンライン購入時はブラウザ版のApple Storeを使う必要がある。また、決済時に対象回数を選択しなければ手数料無料は適用されず、利用額も分割払い利用可能枠の範囲内に限られる。こうした条件を踏まえると、今回の優遇は単なる購入支援にとどまらず、カード会社が高額商品の販売チャネルと連携し、利用機会を広げる競争の一環といえる。
公式発表:楽天カード

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