国内初動345万本を記録した人気シリーズ初のスピンオフ
ついに7月23日、Nintendo Switch 2向けアクションアドベンチャーゲーム『スプラトゥーン レイダース』が発売される。シリーズ初のスピンオフ作品となる本作では、プレイヤーが新たな主人公「メカニック」となり、バンカラ街から遠く離れた無人島群「ウズシオ諸島」を探索する。島に不時着したフウカ、ウツホ、マンタローの「すりみ連合」と行動を共にしながら、各地に眠るオタカラや島に残された人工物の謎を追う物語だ。
『スプラトゥーン』は2015年にWii U向けの第1作が発売され、同作は2026年3月末までに世界累計495万本を販売した。その後、Nintendo Switch向けに『スプラトゥーン2』と『スプラトゥーン3』が展開され、シリーズは任天堂を代表する対戦アクションの一つへ成長している。なかでも『スプラトゥーン3』は、2022年9月の発売後3日間で国内販売本数345万本を突破し、当時のNintendo Switch向けソフトとして国内過去最高の初動を記録したほか、2023年12月末までの世界累計販売本数も1,171万本に達した。
こうしてシリーズが高い販売実績を築く一方、遊びの中心は長くインクで地面を塗り合うオンライン対戦に置かれてきた。ただし、『スプラトゥーン2』以降はシャケと戦う協力モード「サーモンラン」が定着し、対人戦とは異なる遊びも支持を広げている。本作は、その協力戦で培われたシャケとの攻防を島の探索や装備収集、キャラクター育成へつなげ、シリーズ特有の操作感を独立したアドベンチャー作品へ発展させる位置付けとなる。

先行プレイで明らかになった収集と強化の仕組み
ウズシオ諸島では、すりみ連合が乗り込む「調査メカ」でオタカラの反応を探し、周囲に集まるシャケを倒して「デカイクラ」を集めながら発掘を進める。集団で迫るザコシャケや固有の能力を持つオオモノシャケに加え、巨大な体と強力な攻撃を備えた「キワモノシャケ」も登場するため、これまで短時間の協力戦として描かれてきたシャケとの攻防が、探索を進めるための中核的な仕組みへ組み直されている。
発売に先立って行われたメディア向け先行プレイでは、ゲーム開始時に3段階の難易度から選べることに加え、敵を倒した際に入手するブキがランダムで決まることも明らかになった。ブキはレベルやレア度によって性能が異なり、高レアリティの装備には特殊効果が付く場合もあるため、敵を倒しながらより強力な装備を集めるハックアンドスラッシュに近い要素が組み込まれている。また、すりみ連合のメンバーも冒険のパートナーとして同行し、共に探索を重ねることで関係が深まり、それぞれの会話を楽しめる仕組みも用意されている。
こうした収集要素を支える装備として、100種類以上のブキが用意されているほか、移動や攻撃、周囲の塗りを補助する「ガジェット」も最大2つまで装備できる。さらに、専用パーツを組み合わせることで、攻撃範囲の拡大や自動発動など、ガジェットの性能や挙動も変化させられる。探索に失敗した場合でも経験値やブキ、アイテムを拠点へ持ち帰れるため、挑戦を重ねながら装備と施設を整え、より危険な地域へ進む成長サイクルが形成される。対戦の勝敗を一試合ごとに区切ってきた従来作と比べ、継続的な収集と強化が攻略の軸となる構成だ。

予約ランキング首位で発売前から関心集める
本作は1人で物語を進められる一方、オンラインやローカル通信を利用した最大4人の協力プレイにも対応する。フレンドや同じ合言葉を設定したプレイヤーとグループを作り、ストーリーを共有しながら探索できるほか、ソロプレイ中に「ヘルプ」を要請して、ほかのプレイヤーから一時的な支援を受けることも可能だ。さらに、挑戦するダンジョンに応じてシャケのレベルが自動調整されるため、単独での攻略と複数人での冒険をプレイ状況に合わせて選べる。
こうした協力型の設計に加え、発売前の予約動向からも関心の高さがうかがえる。2026年7月5日から11日までを対象としたAmazon.co.jpのテレビゲーム週間予約数ランキングでは、本作が首位を獲得した。任天堂は4月22日から予約を受け付けており、ニンテンドーeショップとNintendo Storeではダウンロード版の早期購入キャンペーンも実施している。具体的な予約本数は公表されていないものの、発売直前の主要販売サイトで首位に入ったことは、シリーズ初のスピンオフに対する注目度を示す一つの指標といえる。

『スプラトゥーン』は競技性の高い対戦ゲームとして発展する一方、音楽ライブやグッズ、amiibo、アプリ内漫画などを通じて、キャラクターと世界観を軸とする展開も積み重ねてきた。その流れを受け、任天堂は本作の発売に合わせて、すりみ連合の新amiiboや『Nintendo Today!』での4コマ漫画、店舗別購入特典などを展開している。国内で高い支持を築いたシリーズが、対戦を継続して遊ぶ層に加え、物語やキャラクター、収集・育成型の協力アクションを好む層へ接点をどこまで広げられるかが注目される。
公式発表:任天堂

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