海外で先行した作品を日本語化
インディーゲームパブリッシングブランドのPLAYISMは7月16日、brlkaが開発したナラティブホラープラットフォーマー『LOVE ETERNAL(ラブエターナル)』の日本語版を配信した。対応機種はPC(Steam)、Nintendo Switch、PS4、PS5、Xbox One、Xbox Series X|Sで、通常価格は税込1,200円。発売に合わせ、Steam、ニンテンドーeショップ、PlayStation Storeでは2週間限定の20%オフセールも実施している。
本作を手がけたbrlkaは、開発者のToby Alden氏とアーティストのSam Alden氏による2人組の開発チームだ。プレイヤーは、孤独な神によって家族から引き離された少女マヤを操作し、忌まわしい記憶から形作られた監獄の城を進みながら、彼女が連れ去られた理由と城に隠された秘密を追う。
海外版は2026年2月に先行して発売され、Steamでは日本語版の配信開始時点で「非常に好評」のユーザー評価を獲得していた。日本語版は、海外で一定の反応を得た作品を国内へ紹介する展開となり、アクションの攻略に加えて、物語や世界観を日本語で追える環境が整った。

重力反転を軸に100以上のステージを攻略
ゲームはジャンプと重力反転を組み合わせた2Dプラットフォームアクションを中心に進行する。城内にはスパイクやレーザー、スイッチなどを組み込んだ100以上のステージが用意されており、プレイヤーは床と天井を切り替えながら狭い足場や即死トラップを突破していく。空中で特定のオブジェクトに触れると重力反転を再使用できるため、先へ進むほど複数回の方向転換を連続させる精密な操作が求められる。
使用するアクションを絞る一方、仕掛けの配置や操作の組み合わせを段階的に複雑化することで難度を高めている。ただし、失敗後の復帰は速く、チェックポイントも細かく配置されているため、長い待ち時間を挟まずに再挑戦できる。ファミ通と4Gamerのレビューでも、操作の厳しさに対してリトライのテンポが保たれている点や、限られたアクションから多様な攻略を生み出すステージ設計が取り上げられた。
また、繰り返し失敗して同じ場所へ戻される体験は、閉ざされた城から抜け出せないマヤの状況とも重なる。高難度の操作を物語から切り離さず、プレイヤーが攻略中に感じる焦りや停滞を心理ホラーの演出へ取り込むことで、アクションの反復そのものが作品世界を理解する過程として機能している。

日本作品の影響を心理ホラーへ反映
ビジュアルには手描きのピクセルアートと数千フレームに及ぶアニメーションを採用し、不穏なサウンドトラックと組み合わせて城内の異様な空気を表現する。突然の演出で驚かせる場面を中心に据えるのではなく、背景や登場人物の変化を通じて違和感を蓄積し、悪夢の中にとどまり続けるような心理的圧迫感を描く構成だ。
グローバル版のパブリッシングを担当したYsbryd Gamesによると、開発チームは『SILENT HILL』や今敏監督の『パプリカ』『パーフェクトブルー』など、日本の作品からも影響を受けたという。物語には複数の解釈を残しており、登場人物の動機や作中で起きた出来事をプレイヤー同士で考察できる設計を目指したとしている。
Ysbryd Gamesは当初、高難度プラットフォームアクションのファンとホラー作品のファンでは、作品に求める内容が異なる可能性を想定していた。しかし、イベント出展を通じ、アクションを目的に遊び始めた来場者が物語へ関心を広げる一方、ホラーを求める来場者も先の展開を見るために高難度ステージへ挑戦していたと説明している。日本語版の配信により、この二つの要素を組み合わせたゲームデザインが国内のプレイヤーにどのように受け入れられるかが注目される。

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