
1,200ポイントから3銘柄への交換に対応
暗号資産交換業を手がけるSBI VCトレードは2026年7月31日、オリエントコーポレーションと連携し、ポイントサービス「オリコポイント」の交換先に暗号資産を追加したと発表しました。対象はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、エックスアールピー(XRP)の3銘柄で、オリコポイントから暗号資産へ交換できる仕組みが導入されるのは初めてです。
利用者は1口1,200オリコポイントを、BTC、ETH、XRPのいずれか1,000円分へ交換できます。交換した暗号資産は、本人名義で開設したSBI VCトレードのVCTRADEサービス口座へ付与されますが、対象は個人会員に限られ、法人カード会員は申し込めません。また、同社が提供するBITPOINTサービスも付与先には含まれません。
オリコポイントは、対象となるクレジットカードの利用などに応じてたまり、他社ポイントやギフト券へ交換できるサービスです。今回、価格が変動する暗号資産が交換先に加わったことで、カード利用から得たポイントを商品や決済に充てる従来の使い方に加え、デジタル資産として保有する経路も設けられました。
受取数量は申し込み翌月の販売価格で決定
交換を申し込むには、SBI VCトレードの口座開設とeオリコへの登録が必要です。そのうえで、双方に登録したメールアドレスが有効な状態で完全に一致していなければならず、口座を開設していても登録情報が異なる場合には付与エラーとなります。口座開設には審査を含めて最長10日程度かかる場合があるため、利用を希望する場合は、交換申請に先立って手続きを済ませておく必要があります。
月末日の午後11時59分までに受け付けた申し込みには、翌月25日午前6時59分時点におけるVCTRADEサービス販売所の販売価格が適用され、暗号資産は翌月27日までに付与されます。締め切りを過ぎた申し込みは翌々月の換算・付与対象となるため、申請時点では受取数量が確定しません。さらに、交換後の変更やキャンセルも受け付けられないことから、利用者は換算時期と付与日をあらかじめ確認する必要があります。
1,200ポイントを1,000円分へ交換する条件は一定ですが、実際に受け取るBTC、ETH、XRPの数量は、基準時点の販売価格によって変わります。加えて、付与後の円換算価値も市場価格に応じて上下するため、金額が固定されたギフト券や他社ポイントとは性質が異なります。SBI VCトレードも、交換や取引のタイミングによって生じる価格変動について責任を負わないと案内しています。
日常の決済と金融資産を結ぶ接点に
オリコはポイント交換先の拡充と並行して、SBI証券の投信積立代金をオリコカードで決済できる「オリコ投信積立」も展開しています。こうしたサービスがそろったことで、カード決済やポイント獲得といった日常的な行動が、投資信託の積み立てや暗号資産の保有へつながる構造が整いつつあります。
もっとも、投信積立では利用者が毎月の積立額を設定するのに対し、暗号資産交換ではカード利用などで蓄積したポイントを活用します。そのため、利用者は新たに現金を入金せず、BTC、ETH、XRPを少額から保有できます。暗号資産の購入経験がない層にとっても、既存のポイント残高を通じて市場に接する入口になり得ます。
オリコは中期経営計画で、新たな体験価値の提供を通じた顧客エンゲージメントの強化を事業戦略に掲げています。SBI VCトレードとの連携は、ポイント交換先を増やす施策であると同時に、クレジットカード利用者と暗号資産サービスを結ぶ接点の拡張でもあります。交換条件や付与時期には一定の制約があるものの、日常の決済から金融資産の保有へ移行できる選択肢を加えた点は、オリコが進める金融サービス連携を具体化する取り組みと位置付けられます。
公式発表:SBI VCトレード

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