WEB3業界動向

医師出身の松本尚氏、デジタル相に就任 医療DXやサイバー安全保障を担当


高市内閣でデジタル相に就任

高市早苗首相は2025年10月21日に発足した高市内閣で、松本尚衆院議員(自民党、千葉13区)をデジタル大臣に起用しました。石破内閣の総辞職に伴って退任した平将明氏の後任で、松本氏はデジタル行財政改革、行政改革、国家公務員制度、サイバー安全保障なども担当します。

医師として長く救急医療に携わってきた松本氏が、政府のデジタル政策を担うことになります。デジタル庁では行政サービスのデジタル化やマイナンバー制度、医療DXなどを進めており、松本氏の医療現場での経験が政策運営にどう反映されるかも一つのポイントとなります。


救急医療の第一線から政界へ

松本氏は1962年生まれで、金沢大学医学部を卒業後、救急・外傷外科医として活動してきました。日本医科大学教授や同大学千葉北総病院救命救急センター長などを歴任し、ドクターヘリを活用した救急医療にも長く携わってきました。人気医療ドラマ「コード・ブルー」では医療監修を務めた経歴もあります。

その後、政界に転じ、2021年の衆院選で初当選しました。防衛大臣政務官や外務大臣政務官を歴任しており、医療や災害対応に加えて外交・安全保障分野でも政府の実務に携わってきました。今回の入閣では、デジタル政策とともにサイバー安全保障も担当します。


医療経験をデジタル政策へ

松本氏は10月22日の就任会見で、長年取り組んできた救急医療の経験を生かし、デジタル化の恩恵を幅広く国民へ届ける考えを示しました。高市首相からは、関係大臣と協力して社会全体のデジタル化を強力に進めるよう指示を受けたと説明しています。

松本氏は、医療DXを含む国民生活に関わるデジタル化に加え、能動的サイバー防御を含むサイバー安全保障の体制構築にも取り組む方針です。救急医療の現場や組織運営で得た経験についても、サイバー安全保障分野で生かしていきたいとの認識を会見で示しました。


デジタル政策の重点分野にも関与

デジタル行政では、行政サービスの利便性向上に加え、医療分野でのデータ連携やデジタルサービスの普及など複数の課題が進められています。松本氏が医療DXへの関心を明確にしていることから、これまでの医療現場での経験とデジタル庁の政策をどのようにつなげていくかが、今後の政策運営を見るうえで重要になります。

一方、暗号資産など金融分野の制度整備については、金融庁の金融審議会で検討が続いています。松本氏の就任翌日の10月22日にも「暗号資産制度に関するワーキング・グループ」の第4回会合が開かれており、利用者保護とイノベーション促進の両面から制度のあり方について議論が進められています。

円建てステーブルコインを巡っても動きがあり、JPYC株式会社は資金移動業者としての登録を経て、日本円建てステーブルコイン「JPYC」を10月27日から正式に発行すると発表しました。デジタル庁では行政や医療、サイバー安全保障を含む社会全体のデジタル化を進める一方、金融分野では金融庁を中心とした制度整備が並行して進むことになります。

web3デジタル庁デジタル松本尚

このニュースをシェア

コメント

0件のコメント
コメントがありません。