
10月9〜12日は20時閉園、夜の観覧機会を拡大
上野動物園は2026年9月15日、10月9〜12日の4日間、開園時間を20時まで延長する「秋の夜のどうぶつえん」を開催すると発表した。通常の閉園時刻から3時間延長し、期間中は9時30分から19時まで入園を受け付ける。最終日の12日も月曜・祝日のため開園する。
同園は、お盆の暑さを踏まえて2025年に夜間開園を10月へ移しており、秋開催は2年目となる。今年は前年の4日間・20時閉園という枠組みを引き継ぎ、飼育職員による日替わりの解説やコウモリの企画展示、生演奏を用意する。両生爬虫類館では観察時間も延ばし、開催時期の継続とともに内容を更新している。

夏の恒例行事から秋へ、変更の背景に動物への負担
上野動物園の夜間開園は、かつてお盆の時期に行われていた。園は2025年8月の案内で、近年は夜になっても気温が十分に下がらず、来園者が楽しみにくい状況になっていると説明した。開始当時から気候が変わったとの認識に加え、動物への負担も大きいと考えていることから、同年は10月10〜13日に開催時期を変更した。夏休みの催しを秋の連休へ移す判断には、来園者と動物の双方への配慮があった。
同じ都立施設の多摩動物公園は、2026年も8月の6日間に「サマーナイト@Tama Zoo」を実施し、20時まで開園した。ただし、夜間は動物の健康管理に伴う公開エリアの制限を設け、展示時間も動物ごとに設定している。施設によって開催時期や公開方法が異なるなか、上野が秋開催を続ける動きは、暑さに対応しながら夜の観覧機会を確保する一つの取り組みと捉えられる。

前年より長い観察時間、解説企画は日替わりに
今年の具体的な変更点が、西園・両生爬虫類館の「ナイトビバリウム」だ。館内を通常より暗くして動物を観察する企画で、各日17時から19時30分まで予定されている。前年は19時までだったため、今年は観察できる時間が30分長くなる。準備のため16時に一度閉館し、17時に再開館する。
飼育職員の解説も、前年に各動物舎で行ったトークから構成を変え、今年は東園・藤棚休憩所周辺で「飼育係と楽しまナイト!」を各日18時30分から19時まで予定する。9日は3人の飼育係の一日の仕事、10日は島に固有の動物、11日は餌や飼育道具を手掛かりにしたクイズ、12日は動物の消化を取り上げる。東園の「UENO ZOO STUDIO」では「ホワイト園長のコウモリラボ」も開かれ、コウモリの飛行や暮らしを紹介する。
動物観察の合間に楽しめる催しとして、10日と11日の18時30分から19時30分には、西園・不忍池テラスで「音楽の宵」を予定する。10日はSeras Saxophone Quartet、11日はアイルランド伝統音楽を演奏するTeaglaimと島田昇依が出演し、9日と10日には原則小学生を対象とした植物の缶バッジ制作も行われる。生演奏と飼育係の解説は時間帯が重なるため、参加したい企画に合わせて園内を回る順番を考えるとよさそうだ。

夕方から訪れる場合は、観覧終了時刻と混雑を確認
20時閉園でも、動物を見られる時間はそれぞれ異なる。ゴリラは17時、ワシ・タカ・フクロウは17時30分、ハシビロコウは18時までの予定で、ゾウ、ホッキョクグマ、トラ、キリンなどは19時30分に観覧を終える。最終入園の19時近くに到着すると観覧対象や時間が限られるため、早く公開を終える動物も見たい場合は、日中からの来園が適している。
入園料は一般600円、65歳以上300円、中学生200円で、小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料となる。園は10日と11日を「とても混む」と見込み、動物の健康や安全、天候によって展示時間を変更する場合もあると案内している。秋開催が続く今年は、夜の観察時間が広がる一方、企画によって実施日や時間が異なる。目当ての動物や催しを決め、当日の公開状況を確認することが、限られた4日間を楽しむポイントになる。
公式発表:上野動物園

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